第2話 ドタバタ    

 

 

和樹は学校への道を急いでいた。 だが、道を走るんではなく屋根の上を飛んでいた。

 

その姿はまるで忍者のようであ る。

 

「そういえば今日は魔力診断の日 だったな」

 

「カズの魔力測ったらまた魔力計 壊れちゃうよ」

 

寮を出てから頭の上に載ったまま のレオンが答えた。

 

「まあ、紅尉先生に言ってまたご まかしといてもらうよ」

 

「毎度毎度大変だね・・・」

 

さっきまで喧嘩していたが、いつ の間にか仲良くしゃべっている2人。本来は仲の良い二人(一人と一匹)なのである。

 

魔力回数。

 

和樹の魔力はあることがきっか け、とてつもない数になった。

 

またそれによってとてもつらい思 いもしてきた。

 

それを支えてくれたのがレオンと 幼馴染(現在恋人)山瀬千早と祖父である式森源蔵だ。

 

和樹は3人には感謝している。何 度も現実から逃げ出しそうになった自分を支えてくれたこの3人に・・・

 

そうこうしてるうちに学校に着い た。ちなみにここまで全速力で走ってきたにもかかわらずまったく息を切らしてない。(化物か・・・)

 

教室にむかっているとある教室の 前に仲丸がいた。だが今はまだ1時間目が終わってないはずだ。

 

よく教室のネームプレートを見て みると『保健室』となっていた。

 

(また覗きでもやってるのかな?  いや、覗きで間違いないな)

 

「仲丸、何してるんだ?」

 

「式森か、いいところに来たなお 前も手伝え!!」

 

 

「やだ!!」

 

 

即答。

 

だが仲丸は和樹の返事を無視して 和樹を扉のところまで引っ張っていった。

 

「これを見ろ」

 

仲丸は両手の親指と人差し指で四 角を作り内部の様子を映し出し和樹に見せた。

 

だが結界が張ってあるのか何も見 えなかった。

 

(まあ、当たり前だよな)

 

「・・・で、何なんだ、これ が?」

 

「この中には3年の風椿玖里子が いる、この意味がわかるか式森」

 

「犯罪に手を染めるのはよくない と、今まで教わることがなかったのか? 仲丸」

 

「馬鹿者! この学校をのっとる チャンスだぞ」

 

「・・・・・・のっとってなんに なるだ・・・」

 

 

 

「大馬鹿者!!! 地位と名声と 権力を作ってくれるのは、学力や成績じゃない! 魔法を使える回数だ!! 我が学び舎の平均が8000なのにおまえは何回だ?」

 

 

 

「7回だよ(表向きは・・・だけ ど)」

 

「7回だよな、そのお前が学園生 活をエンジョイするにはどうすればいいかよく考えろ」

 

「いや、今のままで十分楽しんで るんだけど・・・」

 

(犯罪者になるきもないし)

 

仲丸が信じられないといった様子 である。

 

 

 

「な にぃぃぃぃーーーー!!!!! 魔力もない、運動も苦手、趣味もない、勉強もできないお前が楽しんでるわけないだろ!!!」

 

 

 

「・・・・・・」

 

「・・・ひど!」

 

もはやつっこむ気にもなれなかっ たが、小さな声でレオンがつっこんだ。ちなみにレオンは魔法で自分の姿を隠している。

 

「見損なったぞ! お前は親友だ と思ってたのに・・・」

 

(いつも裏切っているのは、おま えのほうだぞ!!)

 

そう言いたいと思いながらも我慢 してこらえる。

 

(カズ、早く行こう)

 

レオンがこんなところに居たくな いといった感じで和樹に言った。

 

「何とでも言え、それより自分の 命は大事にしたほうがいいぞ!」

 

仲丸は和樹の言ってる意味が最初 分らなかったが、後ろを向くとそこには松田和美がいた。

 

いや訂正・・・般若がいた・・・

 

 

「なーかーまーるー!!! 授業 エスケープと覗き行為は、B組協定第三条第七項に違反だって決めたでしょ」

 

 

そういいながら、魔法を発動しよ うとしてる。明らかに攻撃魔法だ。

 

「黙れ、松田! いつから権力側 についたんだ」

 

「B組協定作ろうって言って作っ たのは、あんたでしょうがーーー!!!!」

 

仲丸が逃げ出すがすでに遅し、朝 から校舎が元気良く悲鳴を上げることとなった。ちなみに周りの民家にも破片が飛んだとか飛ばなかったとか・・・

 

「・・・朝から元気だねー」

 

「・・・魔法の無駄使いだよ ねー」

 

和樹とレオンはそんな感想をつぶ やいた。

 

2年B組では日常茶飯事なのでな んとも思わなくなってきたが。

 

 

ガラッ!

 

 

その時、和樹の真横の教室=保健 室のドアがいきなり開いた。

 

「ん?」

 

「まったく、またB組の馬鹿 共?」

 

そこから金髪の女性が出てくる。 自分よりも少し背の高い女性であるが、なぜか上半身は下着姿。

 

仲丸が狙っていた3年の風椿玖里 子である。

 

(ごまかして、逃げよ)

 

「ご、ごめんなさい」

 

そう言って和樹は一目散で逃げ出 した。

 

(千早にばれませんように)

 

ばれたらどんなことになるかわか らない。想像したくもないが・・・・

 

だがその願いは叶わなかった。

 

 

 

 

 

 

あとがき

B組に争いあり

どうも、レオンです!2話目が完 成したようですが・・・・・ほとんどアニメのままじゃん!!!

オリジナリティーに欠けてる作者 ですいません。作者に代わってお詫びします。

おかげで何言ったらいいのかぼく も困っています。あえて言うなら、B組のリーダーの仲丸、女リーダーの松田の登場です。

朝から学校を壊す元気! カズに 少しでいいから別けてほしい・・・朝ごはん食べたいよ〜(涙)

さあ、次は3話目いよいよ千早登 場です!

読んでね〜!

 

 

 



BACK  TOP  NEXT


 

 

inserted by FC2 system