第1部   〜動き出す運命〜

 

 

 

 

第11話 越えるべき壁

 

 

重悟、厳馬が話し合いをしていた ころ和麻は和樹の部屋にいた。

 

外はすでに暗くなりになり、空に は星が輝きだしていた。

 

(やっと、翠鈴、お前を助けるこ とができる・・・)

 

和麻は嬉しかった。言葉では言い 表せないくらいに。

 

ロケットを開けそこに写る翠鈴の 顔を見る。

 

ここ数年間癖になっている仕草で ある。

 

(長い間待たせたがこれでお前を 救うことができる)

 

和樹は人を裏切るようなことはし ない。何よりも和樹の言った言葉を和麻は信じていた。

 

『必ず助けるよ』

 

その言葉を聞いたとき凄く自分が 落ち着いたことに今になって気が付く。まだ彼女が助かったわけでもないのに心が凄く楽になった。

 

和樹たちに話したおかげもあるか も知れない。今まで1人で悩んでいたが、話したせいで楽になった。

 

日本に着てから嫌なことばかり あった。

 

妖魔との接触。

 

神凪との接触。

 

会いたくない父との再会。

 

だが、それを全て忘れることがで きるくらい自分は大きなものを見つけることができた。

 

(しかし、相変わらずだった な・・・・・・あの頑固頭は)

 

久しぶりに会う父の姿は全く変 わっていなかった。自分が覚えている姿そのままだった。

 

傲慢で、勝手で・・・・・・いつ も自分を無能の者、失敗作の目でしか見ていない。

 

厳馬を前にしたとき恐れも何も感 じることの無い、妙に落ち着いた自分がいたことに和麻自身が1番驚いていた。

 

そして試したいと思った。

 

今まで自分の前にいた神凪厳馬と 自分の力の差がどれくらいになったかを。

 

レオンが止めるまで内心、戦って みたいという感情がどちらかと言ったら強かった。

 

それに気づいて止めたのか、それ ともただ厳馬の言葉に怒りを覚えたからの行動かはレオンに聞かなければわからない。

 

どちらにせよ、厳馬にとって自分 は失敗作でしかないのだ。

 

だがそれが愛情の裏返しなどとは 誰も気が付いていない。1番近くにいた重悟でさえ気が付かなかったのだから。

 

厳馬の失敗はそれを全く表に出さ なかったことだ。和麻が悟るまで持つことしかしなかったのが2人の間に深い溝を作った。

 

その溝はもはや一朝一夕では直せ るものではなくなっていた。

 

(次に来たときは容赦しない)

 

すでに力では自分が厳馬を超えて いることは和麻には分かっている。それでもなお戦おうとするのは自分へのけじめである。

 

「和麻兄」

 

「何だ? 和樹」

 

「翠鈴さんのことだけど、病院の 手続きとか、日本に来るのに・・・パスポートとか、まあいろいろあるから1〜2週間くらいかかると思う。

まあ、その間に僕の方は呪詛を取 り除くための準備をする・・・まあそんなに準備するものはないんだけど、まあ、こっちについたらすぐに呪詛はできるようにはして置けるよ。それと、こっち に着いて入院先の病院は源氏爺がいいところ紹介してくれるらしいから、和麻兄が探すことはないから」

 

「悪いな、いろいろと」

 

受話器片手に和樹が源氏との会話 を和麻に伝える。

 

「それと・・・」

 

和樹の声が少し震えだした。

 

「源氏爺が和麻を出せっ て・・・」

 

「えっ! なっ! あ!」

 

和樹の言葉を聞いたとたん和麻顔 色が少し青くなった。その色は見る見るうちに濃くなり冷や汗まで出てきだした。

 

「た、頼む・・・い、いないっ て・・・いってくれ」

 

「無理・・・」

 

「今トイレにいって・・・」

 

「引っ張り出せ・・・」

 

「耳が聞こえなくな・・・」

 

「和樹、聞こえるようにしてや れ・・・」

 

「風邪で声が・・・」

 

「わしの耳は衰えとらん、聞こえ ておるぞ・・・早く出ろって・・・」

 

和樹は諦めたほうがいいよという 顔をして和麻に受話器を渡した。そして和麻に向かって手を合わせた。

 

(ナ〜〜ム【和樹の心の声】)

 

和麻はその声が聞こえた。見ると 千早まで自分に手を合わせていた。レオンとカイも同様に白いハンカチを振っていた。

 

「・・・・・・・・・」

 

もはや逃げられない。

 

深呼吸をし、心を落ち着けると、 覚悟を決め受話器を耳に当てた。

 

「も、もしもし・・・」

 

和麻が前を見ると和樹たちは耳に 手を当てていた。

 

そして次の瞬間、受話器から鬼の ような・・・鬼の声が聞こえてきた。

 

『こ・・の・・・バカモン がぁぁぁぁっっっっっっーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!』

 

キィィィィーーーーーーーーーーーーー ン!!!!!

 

ビリッビリッビリッ!!!

 

バタリ!!!

 

『ひっ!!!』

 

電話越しとは思うことのできない 凄まじい怒声。

 

窓はビリビリと振動し今にも割れ そうな感じである。

 

和麻は風の精霊を使い、音を最小 限に抑えようとしていたようだがそれも効果なく受話器を持ったまま力なく倒れこんだ。

 

和樹と千早は源氏の怒鳴り声にト ラウマでもあるのか抱き合って震えている。千早にいたっては涙目になっている。

 

レオンとカイもその声に腰が抜 け、さらには耳が良過ぎたのが災いしたのか目を回しているようである。

 

和麻はこのまま気を失っていた かった。鼓膜が破れなかったのが不思議で仕方なかった。

 

だがそのため再び意識を戻されて しまった。

 

そして不幸は続く・・・

 

『お前と言うやつは、わしの言っ たことも忘れおって風が使えるようになって浮かれていただと、この戯け者がぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっーーーーーー!!!!!!』

 

「すっ、すみませんでし たぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!」

 

誤ってもすでに遅し、和麻はこの 後長々と源氏に説教された。なぜか電話の前に正座し、受話器に向かって頭を下げ『すみません』と繰り返していた。

 

そして、 長ーーーーーー・・・・・・・ーーーーーーーーい時間は過ぎた。

 

『よいか! 今回だけはこれで許 す。だが次はないと思え、わかったなぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!』

 

「はっ、は いぃぃぃっっっっ!!! すみませんでしたぁぁぁぁぁっっっっっ!!!」

 

『和樹に代われ』

 

「はっはははっ、はい」

 

和麻は逃げるように和樹に受話器 を渡す。手と足がガクガク震えていた。

 

「か、和樹です。代わりました」

 

(逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目 だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目 だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ・・・・・・)

 

どこかのパイロットのように言葉 を繰り返す和樹。

 

『それじゃあ、さっき言った通り に手配しておく。いいなくれぐれも妖魔には用心しろ、忘れるなよ』

 

「はい」

 

和樹が返事をすると電話は切れ た。

 

全員、緊張の糸が切れたようにそ の場で肩を降ろしている。

 

「こ、怖かった・・・」

 

「式森家で一番怒らせちゃいけな い人だからね・・・」

 

「・・・・・・なあ・・・今度源 氏爺に会ったとき俺どうなるんだ?」

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

誰も答えられるものはいなかっ た。

 

想像したくないだけなのかもしれ ないが。

 

「・・・兄さん・・・」

 

和樹は和麻の肩に手を置くと顔を 見ていった。

 

「翠鈴さんには言っておくよ。男 らしい最後だったって」

 

「お兄ちゃんがんばってね」

 

「タバコ、供えてあげるから」

 

「地獄に行くなら道案内してあげ るから」

 

「・・・お前ら・・・(涙)」

 

この涙は悲しみの涙です。嬉し涙 ではありません。

 

そんな時和樹の携帯が鳴り出し た。

 

悲しみの雰囲気を一掃する曲だっ た。

 

「・・・・・・お前、本当に]好 きだな・・・・・・」

 

流れてきた曲は『紅』だった。

 

「兄さんだって『LOVE I LOVE ア〇ーゴ』って言 いながら鉢巻して大弾幕とうちわ持ってライブに行ってたじゃないか。

仕舞いには、ハッピまで自分で 作ってたし」

 

見てみたいなその写真。

 

「ふっ・・・昔の話さ・・・」

 

「あ〇、復帰したよ、兄さんが 帰ってきたと同時に」

 

「うっ・・・」

 

どこから持ってきたのかCDを和 麻の前で回したりする和樹。和麻、完全に目が追っています。

 

そんなとき和麻のポケットの中の 携帯が鳴り出した。

 

ピロロロロロロロロロロッ!

 

「鳴ってるよ」

 

無視。

 

ピロロロロロロロロロロッ!

 

「出ないの?」

 

留守電にしとかなかったことを反 省中。

 

ピロロロロロロロロロロッ!

 

「和麻ーー!」

 

この電話番号を知っている人間を 1人1人思い浮かべる。

 

和麻の現実逃避スタート・・・

 

目の前にまず4人。

 

ピロロロロロロロロロロッ!

 

「出ないなら思い切って切った ら?」

 

『いいなそれ』と内心思う。

 

ピロロロロロロロロロロッ!

 

「だぁぁぁっっっ、うる せぇぇぇぇっっっっーーーーー!!!」

 

着信時間約1分。根負けし和麻は 電話を取った。

 

「誰だ!?」

 

不機嫌極まりない声である。気の 弱い人ならすぐに電話を切るだろう。

 

だが相手はそんなことお構い無し に言葉を返してきた。

 

『私だ』

 

「・・・・・・・・・」

 

変えてきた声はこれでもかと言わ んばかりの無愛想な声だった。

 

和麻は電話に出たことを心の奥底 から後悔した。今和麻の中で聞きたくない声ベスト3に入る声である。

 

ちなみに現段階で1位は源氏、怖 くて当分聞きたくないからである。そして2位が電話の声の主である。

 

「・・・・・・クロちゃんです。 私だという知り合いはいません」

 

『ふざけるな、馬鹿者』

 

(・・・ちっ、ギャグも通じねー のかよ。石頭が)

 

そこでクロちゃんやる人間もどう かと思う。

 

「で、何の用だ? 俺はあんたと 話す気なんて全くないんだが」

 

(・・・あぁ〜電池切れないか なぁ〜・・・)

 

生憎と電池は満タンだった。

 

『お前に無くてもこっちがある。 お前の誤解を解きたくてな』

 

相手のことなど気にせず一方的に 話を進めてくる。さらにその内容はくだらないことこの上なかった。

 

『神凪はお前に対して敵対・・・ プツッ! ・・・ツゥーッ、ツゥーッツゥーッ、ツゥーッ・・・・・・・・・』

 

和麻、電話を切りました。

 

「いいの、兄さん」

 

「どうせまた掛かってくるだろ」

 

ピロロロロロロロロロロッ!

 

ピロロロロロロロロロロッ!

 

「ほらな」

 

ニヤリと笑い悪戯顔をする和麻。

 

子供のような和麻に呆れる4人は 言葉もない。

 

ピロロロロロロロロロロッ!

 

「もしもし」

 

『神凪はお前に対して敵対する意 志はない。だからお前も神凪と戦うことを放棄してもらいたい』

 

「・・・はぁっ!?」

 

あまりにも身勝手な意見に呆れる しかなかった。

 

「おい、何勘違いしてんだ? 放 棄も何も敵対してきたのはそっち、戦いを挑んできたのはそっち、殺そうとしてきたのはそっちだろが。それにこっちは何回もやる気がないことを言ってきたの に聞かずに勝手に殺そうとしてきたのは神凪だ。これ以上勝手なこと言うな」

 

和麻はかなり説得してきた。それ なのに話を聞かずに一方的に仕掛けてきたのは神凪のほうである。

 

そして今もまた一方的に言い訳を してきている。それをなぜこちらが聞かなければいけないのか?

 

『神凪を敵に回すつもりか?』

 

「最初に敵として俺を見ていたん だろ。今更どうでもいいさ、ご自由に」

 

和麻に取って自分が敵だろうが何 だろうがどうでもいいことなのだ。向こうが勝手に敵視しているだけでこっちはなんとも思っていないのだから。

 

厳馬の『神凪を敵に回すつもり か?』は逆に和麻が敵視しないというなら敵としてみないのだろうが、敵と見るといったわけではない、

 

和麻がまだ答えを出していないの にもかかわらず敵として見てきているのである。そんな相手にまともな話し合いする気は・・・和麻は全くない。

 

『神凪に勝てると思っているの か?』

 

「俺がどうこうしなくても、妖魔 が勝手に動くだろ。それに宗主と2人だけでこのこと決めたりして、馬鹿先代や分家の馬鹿主のやつらはどうせ知らないんだろ。そっちの大半がまだ敵視してん のに俺に敵視するなって言うのは矛盾してるだろ?」

 

『・・・・・・・・・』

 

(事実なんだな)

 

和麻の言ったことは当たってい た。今分家の人間たちは重悟と雅人が抑えているだけである。

 

『わかった。だが1度会って話を する必要があるな・・・・・・今からそちらに向かう』

 

厳馬にとってだけでなく、神凪に とっても和麻は妖魔に対抗するために必要な力である。

 

その力を今ここで手放すわけには いかなかった。

 

(力尽くか・・・それも悪くない か)

 

和麻は思った。分かり切っている ことではあるが確かめたいと、自分が4年前に相手にならなかった、越えることのできない存在と考えていた父を超えたということを確かめたかった。

 

「いや、今は少し不味いな」

 

今すぐ確かめたいところだが気持 ちを落ち着け、和麻はおちゃらけた口調でこう続けた。

 

「今夜22時に、港が見える丘公 園で会いましょう」

 

ここからなら行くまで時間が掛か るだろうが、レオンに頼めばテレポートですぐである。

 

『なんだ、その時間は?』

 

「その時間なら邪魔は入らないだ ろう」

 

そして敵意のこもった声でこう付 け足した。

 

「自分の汚点である失敗作なんだ ろ、自分の手で葬り去りたいんだろ。相手になってやるよ」

 

厳馬にとって自分は失敗作に過ぎ ない。

 

例えそうでなくとも力を試したい という気持ちは変わらないだろう。

 

『・・・・馬鹿者が。いいだろ う、身の程というものを教えてやろう』

 

厳馬はそう答えるしかない。とに かく今はそう答えるしかなかった。

 

「では・・・後ほど」

 

和麻はそう答えると携帯を切り放 り投げた。その携帯をレオンが空中でキャッチする。

 

「・・・止めるなよ、和樹」

 

「止めても聞く気ないんでしょ」

 

何を言っても無駄だとわかった和 樹はそれ以上何も言わなかった。

 

「まあな、レオン、テレポートで ひとっ飛びよろしく」

 

「僕はタクシーじゃないんだけ ど」

 

「10年以上の付き合いだろ」

 

「行方不明の4年間を入れないで 欲しいんだけど・・・」

 

「細かいこと気にするな」

 

そういうと和麻とレオンは寮を出 て行った。

 

その姿を和樹は窓から眺める。

 

「和樹君、本当に止めなくていい の」

 

「止めても無駄だよ。兄さんに とっては超えなくちゃいけない試練みたいなものだからね」

 

「レオンが着いていったんだか ら、大丈夫だよ」

 

「どっちが?」

 

千早がカイに問い返す。

 

「まあ・・・・・・死人は出ない と思うよ。五体満足かは分からないけど・・・」

 

「兄さんも、本気は出さないだろ うから大丈夫だよ」

 

和樹が千早に心配しなくても大丈 夫だと安心させる。

 

「ならいいんだけどね」

 

千早は一応納得したような顔をす る。だが何かを思い出したような顔をした。

 

「あっ、和樹君、メール、メー ル!」

 

「・・・・・・あっ」

 

忘れていたようである。和樹は慌 てて携帯をとりメールを見た。

 

「Jから・・・・・・えっ!?」

 

メールを読み始めた和樹の表情が 驚愕の表情に変わった。

 

「まずい・・・」

 

「どうしたの、和樹君?」

 

「和樹?」

 

「綾乃ちゃんと煉君の2人が神凪 の屋敷から外に出た」

 

「えっ!?」

 

和樹の言葉を聞いて千早が驚きの 声を上げる。

 

「そんな! 何かの間違いじゃな いの、だって今外に出れば危険なこと、綾乃ちゃんだって、分かってるでしょ!?」

 

千早の言うことはもっともであ る。まさか綾乃たちが楽観的考えで行動するとは思っていなかったのである。

 

重悟のことをよく知っていた2人 は、重悟まではいかなくとも綾乃も落ち着いて物事を判断し行動できると思っていた。

 

だが綾乃は和樹と千早が考えてい るよりも無謀で馬鹿だった。

 

猪突猛進という言葉を背負って歩 いている人間である。

 

そして、和樹たちはこの後も綾乃 の行動に悪い意味で度肝を抜かれることとなるのであった。

 

「和樹どうする?」

 

「居場所が分からない、だけどこ のまま放って置くのは危険だ。妖魔は綾乃ちゃんを喰らおうとしていたんだ。しかも煉君まで一緒だ。僕が妖魔ならこんなチャンス見逃すわけがない。すぐに探 し出す」

 

和樹は眼を閉じると深呼吸をし、 眼を見開いた。そしてその眼は透き通るようなエメラルドグリーンに輝いていた。

 

『捜眼』を発動させたのである。

 

「行くよ」

 

3人は寮の外に飛び出し道へと出 た。

 

「カイ、頼む」

 

「わかった」

 

頷くと同時にカイの体が光に包ま れ始める。そしてその光は次第に大きくなりある召喚獣へと姿を変えた。

 

キメラへと。

 

「乗れ!」

 

カイは和樹と千早を背中に乗せる と背中から大きな羽を出し空へと羽ばたいた。

 

「妖魔が動いている。急いで!」

 

「わかっている」

 

カイは凄まじい速さで空を飛び出 した。

 

 

 

 

 

 

あとがき

「レオンで〜す。今回はゲスト キャラがあとがきに来ていま〜す。早速登場してもらいましょう! どうぞ!」

「『思いだけでも、力だけでも駄 目なんだ・・・』は〜い、バッピ〜和樹で〜す。あとがき初登場で〜す」

「カズ登場で〜す。緊張してない ね。さて、今回は和麻の意外な一面が出てきました」

「作者が勝手に設定作ちゃったん だけどね。でもそんな兄さんも新鮮で見てみたいね」

「ハッピ着てうちわ持って叫んで いる和麻、写真取ったら永久保存版間違いなしだね。まあ、僕らにも作者の趣味かなり練りこまれているしね。僕の人間状態とか・・・」

「カイもそうだね。原作やアニメ そのままなのって夕菜とか玖里子さんくらいかな?」

「凛や沙弓も強くなっているから ね。それでなきゃ面白くないけど」

「話を戻します。兄さんはレオン と一緒に厳馬おじさんのところへ、僕と千早とカイは綾乃ちゃんたちを助けに行きます。次回は兄さんサイドを中心に書かれます」

「和麻は厳馬と戦うのか、もし戦 うなら勝てるのか?」

「僕は綾乃ちゃんたちの危機に間 に合うのか?」

「そして作者がそこまで書けるの か? 次回は誰があとがきに来るのかお楽しみに!」

『『待ったね〜〜〜〜(× 2)」」


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