第7話  無限

 

 

源蔵の他にも、予感していた者達 はいたのだろう。知らせを聞いて式森家の者達が集まってきていた。

 

これからの和樹に関しての対応を 考えることとなったためだ。

 

「まさか、和樹になるとはなぁ」

 

「言い伝えは本当だったのね」

 

「可愛そうに・・・」

 

源蔵が真ん中に座り、他に8名ほ どの人が集まっていた。

 

和樹は生まれた時から魔力が少な かった。なので、もしやと懸念する者も前からいた。

 

だから和樹には魔法を使うなと いっていたのだ

 

「和樹を、哀れんでも仕方が無 い。これからどうするかが問題だ。」

 

言い伝えの内容はこうだ。

 

式森家は今まで魔力自体は強かっ たが、魔法回数が多いものはあまり生まれてなかった。

 

源蔵も1万ほどで、血筋から見れ ば少ないと思える数だった。

 

いずれその血が爆発してしまう。 そしてそのものは無限の魔力を持つという言い伝えだった。

 

「確か500年ほど前に1人和樹 のようになったものがいなかったか?」

 

そういったのは、源蔵のいとこの 健二だった。

 

「式森葉賢殿のことか?」

 

「そうだ、確かあの時は式神を作 り出して対応したと書物に書かれていたはずだ」

 

「確かにその方法で、そのときは うまくいったと記されているが今の和樹は、それでも有り余るほどの魔力を持っている」

 

それに葉賢の場合は言い伝えほど の魔力でなかった。だが、和樹の魔力は言い伝えそのものであった。

 

無限の魔力、いくら使っても数が 減ることは無い。無限にあるのだから。

 

「辛いかもしれんが、魔力を使い こなすようになるしかあるまい」

 

そういったのは、源蔵の父、式森 家の最長老である源氏だった。

 

「しかし、父上それは和樹にあま りにも負担になります。ましてや和樹はまだ幼過ぎる」

 

源蔵の気持ちは一同みんな分って いた。

 

源蔵と和樹はほんとに仲のよい祖 父と孫だった。

 

和樹にはこんな辛い思いは一番い してほしくないと思っている人物だろう。

 

「もちろん色々と方法は尽くすつ もりじゃ、じゃが、逃げてばかりもおれんじゃろうて」

 

「・・・・・」

 

 

 

 

そのまま話し合いは終わった。

 

和樹には色々な方法が尽くされ た。源蔵はまず、和樹に式神の作り方を教えた。いったん暴走は収まり今は大丈夫だがいつまた暴走するか分らない。

 

そして1匹の式神が生まれた。そ れがレオンだ。

 

他にも、魔法具の作り方を教えた りしたが、結局魔力を抑えることはできず魔力に耐えられるだけの体を作るしかなかった。

 

物心のついたころから源蔵と一緒 に訓練していた和樹だったが、魔力を抑えるための訓練は地獄だった。

 

何度も逃げ出したくなったが自分 が魔法を使ったことが原因なので、逃げだすことなんてできなかった。

 

そして、小学校を卒業するころに なり和樹は自分の魔力を使いこなすことができるようになった。

 

無限の魔力に目覚めて、ついに和 樹は魔力を自分のものとしたのだ。

 

だが1人ではできなかっただろ う。

 

自分の魔力によって生まれたレオ ン、千早、源蔵らの助けが無ければ自分は魔力に喰われていたであろう。

 

特に、自分の魔力を知っても一緒 にいてくれた千早には感謝している。

 

千早の魔法具は絆の証だ。

 

それと源蔵にも魔法具をあげた。 自分のためにかなり苦労させてしまった。

 

2人はその魔法具をいまだも宝物 として大事に使っている。

 

和樹との絆の証として。

 

 

 

 

 

あとがき

ミジカ!!!!!

作者短過ぎるぞ!!!!

文章能力無いとは思っていたがこ こまでとは・・・

大学に入れたのが不思議に思えて くるよ。

ええと・・・次からは真面目に書 かせますんで勘弁してやってください。

次も読んでね!!

 



BACK  TOP  NEXT





inserted by FC2 system