魔法少女リリカルなのは

THE MAGIC KNIGHT OF DARKNESS

Act.04   Battle 〜敵? 味方?〜

 

 

 

夜の街にジュエルシード探索 に繰り出したなのはとユーノ……肌寒い街中を周囲を窺いながら歩みを進める。

ジュエルシードはユーノの世 界で発見された遺産:ロストロギア……持ち主の願いを限定的に叶える宝石…だが、当然その代償もあるし、なによりジュエルシード自体が持ち主を求めて発動 し、暴走することもあるばかりか、一歩間違えば世界一つ滅ぼしかねない危険なもの………そのために慎重に慎重を重ねなければならない。

「どう、ユーノ君?」

「こっちもダメだね。ジュエ ルシードの気配はないよ」

ジュエルシードは微かでも発 動しなければ、いくら魔導士でも発見は困難だ。どういった状態であるのかも解からないため…なのはにできるのは街中を歩き、微かに反応するジュエルシード の気配に向かっていくしかない。

後手しか取れないのが難だ が……やはり、なのは一人でそれを毎日するのは流石に10歳の少女には辛い。

その時、なのはの脳裏を過ぎ る人物……先の月村家でのジュエルシード回収の際に対峙し、問答無用で攻撃を仕掛けてきた少女の顔が過ぎる。

「あの子とも…やっぱり戦わ ないといけないのかな……」

やや沈んだ声で呟く……金髪 のツインテールを靡かせ、黒衣を纏った少女…ユーノからあとで聞くと、その少女がジュエルシードを回収し、そのまま去っていった。

必然的に、なのはにとっては 味方ではない……敵かどうかも解からないが………解かっているのは、彼女もまたなのはと同じようにジュエルシードを回収しているということ。

「ユーノ君はどう思う?」

「僕にも詳しくは解からな い…何故ジュエルシードを彼女が集めようとしているのか…でも、それがどんな目的でも個人的に使おうとするのはやっぱり見逃せない。ジュエルシード自体の 持つ力が強すぎるからね」

神妙な面持ちで呟くユーノ に、なのはも考え込む。

彼女のこともだが…なのはに はもう一つ気に掛かっていることがあった……それは、今朝見た夢………

夢のなかで出てきた黒い 影……アレはいったい誰なのか……なのはそれらをグルグル考えながら夜の街を徘徊し…やがて、外れの神社にまで足が伸び…そこで時間も午前2時近くになっ た頃になると、今日は収穫なしと帰宅しようとした。

「そろそろ帰ろっか」

軽く欠伸をしたなのはがそう 呟いた瞬間、微かな傷みにも似た衝撃がなのはの頭のなかを駆け巡った。

「……っ」

「なのは!」

微かに息を呑んだなのはと同 じくその気配を察したようになのはが頷く。

「うん、ジュエルシード…ど こっ?」

微弱ではあるが、確かに感じ たジュエルシードの気配……近くにいる。周囲を見渡しながら身構える。

ジュエルシードはまだ完全に 起動していない……ならば、なにか宿り主のようなものを探しているはずだ。

その時、ユーノが何かを捉 え、眼を閉じる。

「なのは、あっちになにか気 配がある」

「うん」

神社の奥の森にまで進んでい くと、なのはの耳にも何かが聞こえてきた。鳥の鳴き声のようだ。

そして、その近くにまで到達 すると…一本の樹の枝付近で鳥の鳴き声と翼の羽ばたきが聞こえてきた。

上げた視界に飛び込んできた のは、巣と…その前で立ち塞がる小鳥と、小鳥に襲い掛かろうとする黒鴉……巣のなかから聞こえる雛鳥の声…親鳥が雛鳥を護ろうと翼を羽ばたかせているが、 鴉はその威嚇さえものともせず口を開けて襲い掛かろうとしている。

なのはは眼を見開き、そして ユーノは声を張り上げた。

「なのは、ジュエルシードは 恐らく巣のなかだっ」

「う、うん!」

どういった経緯かは解からな いが、巣のなかに確かに感じるジュエルシードの気配……恐らく、敵の出現に異常興奮している小鳥の本能に反応し出している。

急いで巣まで上がろうと首筋 の宝石に手をのばしかけた瞬間、巣のなかから閃光がこもれる。

「いけない、ジュエルシード が覚醒するっ!」

刹那、迸る閃光が鳥を覆 い……その発する閃光に鴉は恐れ戦き、慌てて退散していく。

「ダメだ、ジュエルシードが 反応しているっ、きっと、雛鳥を護ろうとする意志に反応したんだっ」

純粋な意志に反応し、蒼白い 閃光がやがて大きく変貌し、それは巨大な姿へと変わる。

粒子が拡散し、姿を現わした のは…元の小鳥とは打って変わった怪鳥……5メートル近くはあるその巨体がなのはの前に拡がり、なのはは気圧される。

「な、なんか凄く変わってな い?」

前回、月村家でも猫にジュエ ルシードが反応したことがあったが、あの時はただ巨大化しただけで容姿に変化はなかった。

だが、今立ち塞がるように翼 を拡げるのは怪獣映画さながらの攻撃的な怪鳥……眼を瞬くなのはにユーノが上擦った声で答え返す。

「きっと、雛鳥を護ろうとす る防衛本能があの姿に具現化したんだと思うっ」

愛する我が子を護ろうとする ため……力を欲し…それが歪んだ形で実体化された。そして、怪鳥はその眼をなのはに向け、思わず後ず去る。

「に、睨まれてるよ…私 達………」

「きっと僕らを敵と認識した んだと思う」

なんでそんなに冷静なのとな のははユーノに文句を言いたくなったが、怪鳥が響かせる怪音に近い鳴き声に歯噛みする。

ユーノの言葉どおり、完全に なのはを敵と認識したようだ…嬉しくないと思いながら、なのははなんとかその場で堪える。

「なのは、レイジングハート を!」

「うんっ!」

赤く光る宝石を掲げ、起動パ スワードを唱える。

「我、使命を受けし者なり… 契約の下、その力を解き放て…風は空に、星は天に……そして、不屈の心はこの胸に……この手に魔法を…レイジングハート、セットアップ!」

 

――――Stand By Ready.Set Up.

 

刹那、なのはの手に収まる小 さな赤い宝石は光を放ち、文字が表示されてなのはの姿を光が覆っていく。ビー玉サイズであった宝石は大きくなり、その宝石を包むように伸びる杖へと姿を変 え、なのはの姿を白い制服にも似たバリアジャケットが覆う。

変身したなのははレイジング ハートを構えて怪鳥に対峙する。

なのはに向けて怪鳥が翼を羽 ばたかせ、その巨大な羽から吹き起こる突風が襲い掛かる。

「うわっ!」

その風に吹き飛ばされそうに なるも、なのはは咄嗟にレイジングハートを掲げて防御態勢に入った。

「シールドっ」

 

――――Protection.

 

掲げるレイジングハートの前 方に光の壁が現われ、なのはを覆う…覆われた壁が突風を横へと逸らす。

安堵したのも束の間、怪鳥は 突如翼を大きく羽ばたかせ、その身体を持ち上げていく。

「え、何?」

「きっと空中に出るんだ!  ここじゃ自分の特性を発揮できない、なにより護る対象がいる!」

戸惑うなのはに向かって叫 ぶ。先程から周囲の状況に怯えるように鳴く雛鳥の声が響いている。その声に怪鳥のなかの親鳥の意識が反応し、遠ざけようと…尚且つ自身の能力が充分に発揮 できる場所へ……空中へと舞い上がっていく。

「なのはっ!」

「うん、フライ!」

 

――――Flier Fin.

 

魔法陣が展開され、なのはの 靴の踵に羽のような翼が形成され、次の瞬間…なのはの身体が空中に舞い上がる。

舞い上がったなのはの前で翼 を拡げ、奇声を鳴動させる怪鳥……まるで超音波のようになのはの鼓膜を響かせる。

「な、なんか怪獣映画みた い……」

思わずそんな言葉がなのはの 口から漏れる。怪鳥は翼を振り、高速で突進してきた。

「えっ!?」

あまりに突然のことに反応で きず、なのはは怪鳥の突撃を喰らい、弾かれる。

「きゃぁぁぁぁっ!」

衝撃に呻く…バリアジャケッ トを着込んでいなければ、まず間違いなく身体がボロボロになっていただろうが、それでも弾かれた衝撃全てが中和されず、振り向いたなのははレイジングハー トを掲げ、攻撃を開始する。

 

―――――Shooting Mode.

 

宝石に文字が表示され、レイ ジングハートから発射される閃光……光の矢が怪鳥に襲い掛かる。

怪鳥は翼を羽ばたかせて矢を 掻い潜るも、全てをかわせず一条の矢が翼を撃ち抜き、怪鳥は呻き声を発する。

「なのは、効いてる! 今 だっ!」

「うん」

封印を施そうとレイジング ハートを構えた瞬間……怪鳥は突如口を開き、超音波にも似た鳴き声を轟かせた。

「うわっ!」

唐突に耳に響く音になのはは 驚き、耳に響く不快音に表情を歪める。

「な、なに……っ?」

ガラスを引っかくような 音……それがまるで波のように襲い掛かり、耳を塞いでもまだ聞こえてくる。とてもではないがこれでは封印に集中できない。

次の瞬間、怪鳥は翼を振り上 げ、羽が飛ぶ……刃のように鋭敏さを漂わせて飛ぶ羽が立ち往生するなのはに襲い掛かり、羽がなのはの手首を掠める。

「いたっ! しまっ……」

覆われていない手首に衝撃が 走り、レイジングハートを思わず離してしまう……次の瞬間、なのはは羽の魔力が消え、落下する。

落下し、そのまま森へと落 ち、枝に引っ掛かる……動きが封じられたなのはの前に降りる怪鳥…その獰猛な口を開き、眼をギラギラと光らせている。

なのははその姿に恐怖を憶え る……だが、逃げたくても身体が言うことをきかない。

落下時に放り出されたユーノ は離れた場所からその光景に眼を見開く。

「なのはっ!」

声を荒げるが、どうすること もできない……やがて、怪鳥がその口を開けてなのはに向かって襲い掛かろうと羽ばたき、なのはは眼を閉じた瞬間………黒い影が突如割り込んだ。

 

――――――Protection.

 

レイジングハートと同じく機 械的な音声が発せられた瞬間、なのはとその黒い人影の前にシールドが形成され、怪鳥の突撃を防ぐ。

「え……っ?」

なのはの眼に、その眼前の光 景が今朝見た夢と重なる……漆黒の髪を靡かせ、全身を黒一色に統一した人物…背丈は自分より少し高いぐらいの黒い人影がなのはの前に佇み、そして、手に構 えているものを振り上げる。

「インフィニティ!」

 

――――Reflection.

 

刹那、シールドが反転し…怪 鳥を弾き飛ばした。吹き飛ばされた怪鳥はそのまま森の木々を突き進み、離される。

呆気に取られるなのはの前 で、黒い人影が振り返る。

その顔を見た瞬間、なのはの 眼が驚愕に見開かれる…いや、驚いたのは顔ではない……その顔を覆うようにかけられている漆黒のバイザーに近いサングラス……

「大丈夫か?」

低い…だが、どこか安心でき るような声に……なのははすぐに答えることができなかった。

「あ、あの……貴方は…」

いったい、この自分の前に立 つ人物は誰なのだろう……だが、なのはが問う前に黒い少年は振り向き、なのはの身体が何かに抱きかかえられた。

一気に飛び上がる感触……森 の上空に出たなのはの眼に、再び夜空と月が映り…そして、その視線が自分を抱きかかえている人物へと向けられる。

自分を抱きかかえているの は、銀髪を靡かせる女性……凛としたその顔つきと宝石のように輝く真紅の瞳……なのはは暫し、見入る。

浮かび上がった彼らの前に再 び舞い上がる怪鳥。その怪鳥と対峙する黒衣の少年と女性……少年が背中越しに呟く。

「ティア、彼女を頼む」

「はい、マスター」

短い返答に応じ、なのはを抱 えた女性はやや距離を取り…ただ一人対峙する少年は両手の武器を構える。

「インフィニティ、セイバー モード」

 

―――――Saiver Mode.

 

少年の手に握られる小太刀が 応じ、足元に魔法陣が形成される。

3つの円に囲まれたデルタの 魔法陣……自分が使っている魔法陣とは違う模様になのはは眼を瞬く。

「あ、アレは、ベルカ式の魔 法陣…っ?」

そして、その光景を地上から 見上げていたユーノは怪訝そうに叫ぶ。そして、少年の振り翳す小太刀に光の刃が形成され、少年は振り被る。

「おおおっっ!」

気合とともに振り払われた小 太刀から解き放たれる光の刃……それが怪鳥に突き刺さり、衝撃が怪鳥の身体を覆っていく。

衝撃に呻き声を上げる怪鳥… その光景に見入っていたなのはにティアと呼ばれた女性が声を掛ける。

「これを」

呆気に取られていたなのはに 差し出されるレイジングハート。訳が解からずに受け取り、困惑しているなのはに呟く。

「早く、封印を」

「え? え?」

なのはの思考はもう混乱しっ 放しである……突然の展開にとてもではないが小学生のなのはは付いていけてない。

「なのは、取り敢えず今は封 印をするんだ!」

混乱するなのはに届くユーノ の声…幾分か気持ちを落ち着けたなのはは上擦った声で応じる。

「う、うん!」

この状況に戸惑わずにはいら れないが……とにかく今はジュエルシードの封印が第一だ。

レイジングハートを両手で構 え、怪鳥に向けて掲げる。

「レイジングハート、お願 い!」

 

――――Sealing Mode. Set Up. Stand By Ready.

 

レイジングハートの向ける 先…少年の攻撃で身体を麻痺させた怪鳥の身体から浮かび上がる蒼い宝石…その宝石内に浮かび上がる『]V』の文字………

先端の宝玉部分から浮かび上 がる光の翼……なのはの足元に浮かぶ魔法陣……意識を集中させたなのはの眼がジュエルシードを捉える。

「リリカルマジカル……ジュ エルシード、シリアル13…封印!」

 

―――――Sealing. Receipt Number ]V.

 

赤い宝石より放たれる閃光が ジュエルシードに干渉し、その力を封じていく。やがて、そのエネルギーを放出したレイジングハートの先端部分が稼動し、煙を噴出す。

無事に終わったということに なのはがホッとし……なのはの眼前に現われるジュエルシードがレイジングハート内に収納される。

ジュエルシードの効力が消 え…それに取り込まれていた親鳥が少年の手に収まる。

「ティア」

「はい、マスター」

自分以外の存在を失念してい たなのははハッと顔を上げると、少年の手に先程の親鳥がのせられ、それが女性に手渡されている。

「あ、あの…その鳥さ ん……」

怪我をしているのではないの だろうか…心配するなのはに少年が顔を向け、笑みを浮かべる。

「心配するな…怪我はたいし たことない」

バイザー越しでも解かるその 笑みになのはは戸惑いつつ、ティアという女性の手に収まる鳥を見詰めていると、突然女性の手から光がこもれる。

一瞬の閃光のあと、女性が手 を開くと…鳥は何事もなかったように飛び立っていった。

「ほえ? いったいどうなっ てるの…?」

「アレは回復魔法だよ、なの は」

何時の間にか、なのはの肩に 乗ったユーノがそう呟く、なのはが驚く。

「ユーノ君」

「ゴメン、なのは大丈夫だっ た?」

「う、うん…あの人達のおか げ…かな」

やや困惑した表情で…そし て、窺うように見やる。黒い少年と純白の天使のような女性……いったい、何者なのか。

「君達は何者だ? 何故ジュ エルシードを知っている…?」

やや厳しい表情を向けるユー ノ…フェレットだけにあまり迫力がないが………なのはも無言のまま、相手の言葉を待っている。

だが、二人は無言のまま…… 女性は腕を翳す。刹那、二人の足元に魔法陣が形成され、浮かび上がる粒子が二人の姿を霧散させていく。

「ええっ?」

「転移魔法!?」

その光景に驚くなのはとユー ノ。そして、なのはに向けて少年は微かに笑みを向けると、次の瞬間には二人の姿は完全に消滅したように消え去った。

「ど、どうなってるの?」

「転移魔法だ…かなり高等な 呪文だよ……」

混乱するなのはとユーノ…… だが、もはやその場でそれに答えるものはいない………静かに風が吹き荒れるなか…なのはは今一度、二人が消え去った虚空を見詰める。

「貴方は……誰…?」

まるで問い掛けるような呟 き…その日……なのはは出逢った………黒い剣士に………

運命という嵐とともに………

 

 

 

夜が明け、いつものように聖 祥大附属小学校に登校したなのは……席に座ると同時に大きな欠伸を噛み殺す。

「ふわぁ〜」

昨日はジュエルシードの件に 加えてあの謎の二人組のことなど…いろいろあり過ぎ、就寝についたのが遅かった。

そのために寝不足は隠せな い。そして、そんななのはにやや呆れたような表情を浮かべるアリサと心配げに見やるすずか。

「なのは〜あんたなにおっき な欠伸してるのよ」

「なのはちゃん、寝不足?」

覗き込む二人になのはは慌て て被りを振る。

「う、うん…昨日ちょっと遅 くまで起きてたもんだから……あ、それよりすずかちゃん、足はどう?」

思い出したように尋ねると、 すずかが苦笑を浮かべる。

「うん、もう平気だよ。あの 後、ノエルさんにも見てもらったけど、問題ないって…早い応急処置が適切だって感心してたから」

昨日帰った後に、屋敷のメイ ドであるノエルにも診てもらったが、やはり軽い捻挫で最初の応急処置がよかったので病院に行く必要もないと言われた。

その言葉になのはやアリサは 感心したように表情を変える。

「今度、またちゃんとお礼言 わないと……」

やや頬を染めてそう呟くすず か…アリサはやや表情を顰め、なのはは笑顔を浮かべる。

そうこう雑談を交わしている と…やがて、担任の女性教師が教室に入り、生徒達は自席へと戻っていく。

教壇の前に立つと、朝の挨拶 が交わされ…そして、HRに入る。

「それじゃ、今日は皆に新し いお友達を紹介します」

第一声で発したその言葉に教 室中がざわめく……そのなかで、なのはら3人組はやや何かが引っ掛かったように思考を巡らせる。

そして、教師がドアに向かっ て声を掛ける。

「さあ、入ってきてくださ い」

教師がそう促すと、ドアが開 かれ…教室中の生徒達がその入ってきた少年に注目し、小声で言葉を交わし合っている。

だが、なのはら3人組はやや 驚きに眼を見張っていた…アリサは純粋な驚き…すずかはやや喜色を滲ませたもの……なのはは不思議な感情………

それらが向けられる先で聖祥 の白い制服に身を包んだ黒髪の少年が教壇に立ち、こちらを振り向く。

教師が黒板に名前を書き、そ して振り向く。

「不破恭君…今日から皆さん の新しいお友達になります。仲良くしてあげてね…さあ、不破君、挨拶をしてください」

「はい……不破恭です。今日 からよろしくお願いします」

あたりさわりのない挨拶を述 べ、少年:不破恭は静かに頭を下げた。

 

 

新しい出逢いは……唐突に紡 がれた…………

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

【次回予告】

 

ジュエルシード集めも少しお 休み……私達は温泉に向かいます。

皆と過ごす時間のなか……避 けえぬ運命の刻が迫ります………

 

そんななか、恭君は一人の少 女と出逢います……

 

それは…次のステージへの新 たなる幕開け…………

 

次回、魔法少女リリカルなの は THE MAGIC KNIGHT OF DARKNESS

Suspiction 〜戸惑い〜」

ドライブ……イグニッション

 


BACK  TOP  NEXT






inserted by FC2 system