宇宙空間に浮かぶ、白銀の砂 時計。

コーディネイター達の英知の 結集…そして、コーディネイターの理想郷。

L5に存在する『プラント』 である。

プラントへの帰還を下された ヴェサリウスはゆっくりとプラント周辺に存在す軍事ステーションへと誘導されていく。

機首の向きを変え、バックで ステーションへと向かっていく。

指示が飛ぶ中でアデスは隣に 立つクルーゼを見やる。

「査問会には、アスラン=ザ ラもお連れになるので?」

「ああ、その場にいた者だし な。彼なら冷静で客観的な分析もできる」

「オーブはかなり強い姿勢で 抗議してきているようですが……」

ヘリオポリス崩壊は瞬く間に 地球のオーブ本国へと届き、その責任を問う抗議がプラントに届いている。

「問題は、我々にとって何が 重要なのか、ということだ、アデス」

だが、そんなアデスの言葉も 何処吹く風という感じで受け流す。

「ヴェサリウスの修理と補給 を急げよ…暫しの休暇といっても、そうくつろいでいる時間はないぞ……恐らくな」

予言めいた…それでいて確信 に近い呟きを漏らすのであった……

 

 

機動戦士ガンダムSEED 

TWIN DESTINY OF  DARKNESS

PHASE-07  業の証

 

 

アルテミスから離脱したアー クエンジェルは再び、孤独な航行を強いられていた。

「再度、確認しました…半径 5000に敵艦の反応ありません。完全にこちらをロストした模様」

トノムラの報告にクルー達は 一様に胸を撫で下ろした。

「アルテミスがいい眼晦まし になってくれたってことかな?だったら、それだけは感謝しないとな」

皮肉るように呟くムウ。

「ローラシア級がロストして くれたのは確かに幸いですけど…こちらの問題は何一つ解決していません」

憂鬱な表情を浮かべるマ リュー。

その表情には苦悩が見て取れ る…結局、アルテミスでは補給を受けられず、ヘリオポリス脱出の際に積み込んだ物資だけでは、月基地を目指すのはまだ遠い。

「実際のとこ、どうなんだ… そんなにヤバイのか?」

「食料はまだ何とか…です が、弾薬と水が深刻な問題です」

「水か……」

「ともかく、対策を考えま しょう…水はできるだけ節約を……避難民の方達にも協力を……」

だが、ここまで来たら取るべ き道は一つである。

できるだけ最短ルートで月基 地を目指さなければならない。

航行予定シミュレーションが モニター上に浮かぶが、どれも時間が掛かりすぎる。

「これで精一杯か?もっとマ シな航路は取れないのか?」

苛立ちながらナタルが問い返 す。

「無理ですよ…これ以上地球 に軌道を寄せると、デブリベルトに入ってしまいます」

「デブリの中を突っ切れば… 早いのにね」

困惑気味に尋ねるマリューに ノイマンは慌てて遮る。

「デブリベルトをですか?そ りゃ無理ですよ。この速度を維持して突っ込んだら、この艦もデブリの仲間入りですよ」

地球軌道をリング状に取り巻 く、宇宙のゴミが流れ着き、作り上げられたデブリベルト。

言わば、ゴミの墓場である。

「待てよ、デブリベルト か……」

モニターを見詰めていたムウ が何かを思いついたように不適な笑みを浮かべた。

「不可能を可能にする男か な、俺は?」

 

 

ヴェサリウスが格納されたス テーションから飛び立つシャトルにアスランとクルーゼが乗り込むと、そこには軍事ステーションには不似合いのスーツを着込んだ先客がいた。

その人物を見た瞬間、アスラ ンは息を呑む。

「ご同道させていただきま す、ザラ国防委員長閣下」

クレーゼが敬礼し、アスラン も慌てて敬礼する。

「礼は不要だ…私はこのシャ トルには乗っていない」

男は念を押すように言うと、 アスランを見詰め、アスランはぎこちなく頭を下げた。

「はい…お久しぶりです…… 父上……」

パトリック=ザラ……最高評 議会のメンバーにして国防委員長…そして、アスランの父であった。

久しぶりに会った父子とは思 えない会話に、アスランは一抹の寂しさを感じた。

「レポートに添付してあった 君の意見には、無論私も賛成だ」

手元に置くレポートを叩くさ まをクルーゼに見せ付ける。

「問題は、奴らがそれ程高性 能のMSを開発した、というところにある。パイロットのことなどどうでもいい…その箇所は私の方で削除しておいたぞ」

アスランがハッと顔を上げる が、それより先にクルーゼが笑みを浮かべる。

「ありがとうございます…閣 下なら、そう仰ってくださると思っていました」

「あちらに残してしまった機 体のパイロットもコーディネイターだったなどと…そんな報告は穏健派に無駄な反論をさせるだけだ」

「君も、自分の友人を地球軍 に寝返った者として報告するのは辛かろう?」

呆然とするアスランに優しい 口調で問い掛けるクルーゼにアスランはいたたまれない気持ちになる。

「ナチュラルが操縦しても、 あれ程の性能を発揮するMSを奴らは開発した……そういうことだぞ、解かるな…アスラン?」

「……はい」

アスランは低い声で頷き返し た。

こういう政治的な話をしてい ると…自分が汚れていくような気がしてしまうのは何故だろう……?

シャトルはゆっくりとプラン トの一つに近づきつつあった。

『アプリリウス・ワン』…最 高評議会の首座が置かれる場所であった。

 

シャトルから降り立ったク ルーゼとアスランは降下エレベーターでアプリリウス市に向かっていた。

雲の切れ間からアプリリウス 市の雄大な景色が見え隠れする。

クルーゼはシートに腰掛け、 コンピューター上の資料に眼を通し、その傍らに立つアスランは外を見詰めていた。

その時、壁面のモニターに流 れるニュースに不意に眼を見やった。

映像には四十代後半の男と、 一人の少女が映し出されていた。

アスランの視線は無意識に少 女へと向けられる。

少女の名は…ラクス=クライ ン……プラント現評議会議長:シーゲル=クラインの娘であり、プラントの誰もが知る『歌姫』…そして……

「そう言えば…彼女が君の婚 約者だったな?」

クルーゼの声にアスランは我 に返り、慌てて視線を逸らす。

そう…彼女はアスランの婚約 者なのだ。

もっとも…親同士が決めた婚 約だが、既にプラント中の人は、それを決まった仲と認識している。

アスランとて、ラクスのこと は嫌っていない…いや、むしろ好感に値する存在だろう。

だが、アスランにはまだ婚約 というものに実感が持てないのだ。

「ラクス嬢は今回の追悼慰霊 団の代表も務めるそうじゃないか…素晴らしいことだな」

アスランの心情を知ってから 知らずか、クルーゼはにこやかに話す。

「ザラ委員長とクライン議長 の血を継ぐ君らの結びつき……次世代にはまたとない光となるだろう。期待してるよ」

「……ありがとうございま す」

クルーゼの賛辞にも、アスラ ンはぎこちない返事しか返せなかった。

「その時代を…今、我々は護 らねばならん」

アスランも真剣な面持ちで頷 き返した。

 

 

 

(そろそろデブリベルト付近 といったところかしら……)

格納庫でルシファーの整備を していたレイナは不意に顔を上げた。

水の節約を言われ、パーツ洗 浄だけでも結構な手間だ。

作業を終え、コックピットか ら出たレイナにマードックが声を掛けた。

「お、嬢ちゃん…ここにいた のか?」

「何か……?」

「ブリッジに来てくれだと… なんでも、補給のことで話があるらしい」

マードックの言葉にレイナは 首を傾げた。

(補給…こんな場所で……場 所……)

そこまで考えて思考が思い 至った。

自分達が今、いる場所を……

「そういうことね」

レイナは軽く溜め息をつき、 ブリッジに向かった。

 

 

ブリッジに集められたキラ達 は、突然の補給に沸き返っていた。

「補給を受けられるんです か?何処で!?」

それに対するムウの返答は、 歯切れが悪い。

「受けられるというか…ま あ、勝手に補給するというか……」

言葉を濁すムウに繋ぐように マリューが決意したように話し掛ける。

「私達は今、デブリベルトに 向かっています」

マリューの言葉にキラ達は疑 問を浮かべて顔を見合わせる。

「って、ちょっと待ってくだ さいよ!まさか、補給って!?」
サイが顔を上げる。

「君はカンがいいね…」

ムウが誤魔化す。

「デブリベルトには、宇宙空 間を漂う様々なものが集まってきます。そこには無論…戦闘で破壊された戦艦などもあるわけで……」

重い口調のマリューにキラ達 は『補給』の意味を悟った。

すなわち……墓荒らし………

「え……まさか、そこから補 給しようってんじゃ……」

「仕方ないだろ…そうでもし なきゃ、こっちがもたないんだから」

開き直ったようなムウの言葉 に、レイナも思った。

確かに仕方ない…だが、自分 達がその言葉を使っていいものか……単なる言い訳にしか聞こえない。

隣を見やると、キラ達は当惑 と嫌悪を漂わせていた。

「貴方達には、その際にポッ ドでの船外活動を手伝ってもらいたいの」

「あまり嬉しくないのは同じ だ…だが、他に方法はないのだ……我々が生き延びるためにはな」

未だ、躊躇いを含むキラ達… マリューも心持では強い躊躇いを感じてはいるが、敢えてそれを説き伏せる。

「死者の眠りを妨げようとい うつもりはないわ…ただ、失われたものの中から、ほんの少し、今私達に必要なものを分けてもらうの……生きるために」

……詭弁だ。

こうしてデブリに入り込んだ 時点で、既に自分達は死者達の眠りを妨げている。

レイナは嘲笑を浮かべる。

声を殺したつもりだったが… 静まり返ったブリッジにその声は響いてしまった。

「嬢ちゃん…嬢ちゃんは反対 なのか?」

その笑みに気付いたムウが声 を掛け、全員の視線がレイナに集中する。

ムウは、彼女が反対の意志を 持っていると考えたのであろう。

「いえ……反対はしません よ。死者に遠慮して…自分自身が死者の仲間入りをする気はありませんから」

その言葉に全員が眼を見開 く。

特にキラ達の動揺は大きい。

「偽善めいた言葉で誤魔化す のはやめてください……虫唾が走ります」

レイナはマリューを軽蔑する ような視線を浮かべる。

作業を行うキラ達の罪悪感を 少しでも減らそうとしての配慮だろ……だが、やることに変わりはない。

マリューが視線を逸らすと、 次はキラ達を見やる。

「貴方達も…そうやって、く だらない正義感や遠慮で死にたいの?」

レイナは少なくとも、死者に 遠慮して死者の仲間入りをする気などさらさら無い

死者は何があっても死者だ… 死者を侮辱するつもりはないが、死者に食料も水も弾薬も必要ない。

ならば、それを必要とする自 分達は遠慮する必要など無い。

たとえ、それがどんなに薄汚 い行為でも、生きるためには必要だ。

「自分達の命より、死者の方 が大事?」

「そういうことじゃなく て!!」

反論しかけたキラにレイナは 一蹴する。

「同じことでしょ…死者に不 必要なものを私達がもらうだけ…じゃないなら…自殺願望者か、現状を理解できていない愚か者よ」

容赦のないレイナの正論に押し黙る。

「キラ=ヤマト…私は言った はずよ。自分で蒔いた種は自分で最後まで面倒を見なさいってね…自分で拾ってきた民間人を殺すつもり? 責任ももてないものを、一時の感傷で拾ってくるこ とほど残酷で無責任なことはないわ。この艦が危険だということは知っていたはずよ…それさえも解からないなら、無責任なことはしないで」

返す言葉もなく…キラは眼を 背ける。

ショックだった…同じ民間人 の少女に言われたことに………
自分を凝視する視線にレイナは気にもしなかった。

偽善めいた者…倫理観にとら われて踏み出さない者……そして…自分自身……

心の中で罵った……

 

 

 

十二人の評議会議員達が湾曲 したテーブルにつき、彼らと向き合う形でアスランとクルーゼは着席していた。

ヘリオポリス崩壊の経緯の説 明を求められたクルーゼは立ち上がり、一歩前に出る。

「……以上の経過から、ご理 解いただけると存じますが、我々の行動は決して、ヘリオポリス自体を攻撃したものではなく、あの崩壊の最大原因はむしろ、地球連合にあったものとご報告し ます」

堂々と報告するクルーゼにア スランは疑問を浮かべる。

あの時、D装備を指示したの はクルーゼ本人だ…なら、その時点でコロニーの崩壊を考慮していなかったのか……?

だが、議員達はそんなクルー ゼの言葉につられた。

「やはりオーブは地球軍に与 していたのだ」

「条約を無視したのはあちら の方ですぞ」

「しかし、アスハ代表 は……」

「地球に住む者の言葉など、 当てになるものか!」

紛糾し始める議場を制するよ うに重々しい口調が響く。

「しかし、クルーゼ隊長…そ の地球軍のMS……果たしてそこまでの犠牲を払ってでも手に入れる価値のあったものなかね?」

パトリックの質問を予測して いたようにクルーゼは滑らかに応じた。

「その驚異的な性能について は、実際にその一機に乗り、また取り逃がした機体と交戦経験のある、アスラン=ザラより報告させたいとおもいますが……」

クルーゼの言葉にアスランは 僅かに驚く。

「アスラン=ザラよりの報告 を許可する」

クラインの言葉にアスランは 立ち上がる。

議場の上部にある全方位スク リーンにイージスの映像が浮かび上がる。

議員達の間からどよめきが起 こる。

「まず、『イージス』という 呼称のついたこの機体ですが…大きな特徴は、その可変システムにあります…GAT−X303……他の機体とは根本的に異なるフレーム構造により、MA形態 へと変形し、その際の主兵装は、580ミリ複列位相エネルギー砲:スキュラ。これは、他の機体も同様ですが…こちらでは未だ実戦投入されていない相転移装 甲、フェイズシフトを持ちます。現在、機体のポテンシャルを最大限に引き出すよう、OSを調整しておりますが、その際のスペックは、機動性、パワー…どち らもザフトの主力機:ジンを上回るものと思われます」

続けて映像が切り替わり、 デュエルが映し出される。

「GAT−X102:デュエ ル…これは、近接戦闘を主眼においた機体で、高い汎用度を持ち、恐らく…他の4機の開発ベースになったものと思われます。装備は、他の機体と共通の75ミ リ対空自動バルカン砲:イーゲルシュテルン、175ミリグレネードランチャー装備57ミリ高エネルギービームライフル、ビームサーベル、アンチビームシー ルド」

次に、バスターの映像が映し 出される。

「GAT−X103:バス ター…遠距離の重砲撃戦での能力を追求した機体で、後方からの援護・狙撃を主な任務として設計された機体と思われます。シールドは装備されていませんが、 合体させることにより、超高インパルス長射程狙撃ライフル、対装甲散弾砲となる350ミリガンランチャー、94ミリ高エネルギー収束火線ライフルを持ちま す」

映像が切り替わり、次にブ リッツが映される。

「GAT−X207:ブリッ ツは、ミラージュコロイドと呼ばれる微粒子ガスを装甲表面に展開させることによって、ほぼ100%に近いステルス性を持つことのできる機体です。この間、 フェイズシフト装甲は使えないという代償はあるものの、素早く目標に忍び寄り、破壊する…電撃作戦のための一機であると思われます。トリケロス、グレイプ ニールという独自の武器を装備しております」

奪取した4機の映像が終わ り、奪取し損ねた機体:ストライクが映し出される。

「そして…取り逃がした機体 ですが……GAT−X105:ストライク。これは、これまでの戦闘データから…ランチャー、ソード、エールと3タイプの武装を換装することのできる汎用機 であると思われます。ランチャー装着時には320ミリ超高インパルス砲、また対艦バルカン砲、350ミリガンランチャーを装備してるものと推測されます。 ソード装備の際には、15メートル長の対艦刀、ビームブーメラン、また本体腰部には2本の実剣ナイフをようし、非常に戦闘力の高い機体と思われます」

そして…最後にルシファーの 姿が映し出される。

「最後ですが…この機体が、 唯一こちらの情報になかった6番目の機体です。GAT−X000:ルシファー……形式番号から、先の5機のプロトタイプであると思われます。大きな特徴は 背面に装着された可変ウイングです。これは、シグーのウイングを参考にしたものと思われますが、その機動性は高く…シグーを上回るものと思われます。装備 は頭部と胸部のバルカン砲、腰部にビームサーベル……トータルバランスでは、恐らく他の5機を上回るものと思われます……以上、データが示す通り、ハード ウェアとしての性能は、我らザフトの次期主力機して現在、配備が進んでいるシグーを上回るものと言えましょう……クルーゼ隊長のご判断は正しかったもの と、私は信じます」

アスランの報告が終わると同 時に議員達は苦々しい表情となる。

「…こんなものを造り上がる とは…ナチュラルどもめ……!」

「でもまだ、試作機の段階で しょう? たった6機のMSなど脅威には……」

「だが、ここまで来れば量産 は目前だ! その時になって慌てればいいと仰るか!?」

「これははっきりとしたナ チュラルどもの意志のあらわれですよ! 奴らはまだまだ戦火を拡大させるつもりなんだ!!」

「だからといって、戦い続け てどうなるというのです! 長期戦になれば、我らの方が…」

「静粛に、静粛に…議員の方 々」

紛糾し合う議場をシーゲルが 沈める。

一瞬の静寂が戻った議場にパ トリックの重々しい口調が響く。

「戦いたがる者などおらぬ… 我らの誰が好んで戦場に出たがる…平和に、穏やかに……幸せに暮らしたい……我らの願いはそれだけだった」

一同は口を閉ざし、静かに頷 く。

だが、突然、パトリックの口 調が変わる。

「だが! その願いを無残に も打ち砕いたのは誰です!? 自分達の都合と欲望のためだけに我々コーディネイターを縛り、利用し続けてきたのは!? 我らは忘れない……あの、血のバレ ンタイン……ユニウスセブンの悲劇を!!」

その場にいた者達に何とも言 えぬ思いが巡る。

「二十四万三千七百二十一 名…我々はそれだけの同胞を喪った……」

そう…そして、その中の一人 はレノア=ザラ……アスランの母にしてパトリックの妻。

プラントの歴史は屈辱の歴史 であった。

地球はプラントを操り、その 利益を挙げてきた。

両者の関係が深刻化し、プラ ントは地球との関係を切った。

その結果…プラントの貴重な 食糧生産地であったユニウス市の一基…ユニウスセブンに地球連合は核ミサイルを撃ち込んだ。

「それでも、我々は最低限の 要求で、戦争を早期に終結すべく、心を砕いてきました。だがナチュラルは、その努力を尽く無にしてきたのです!!」

パトリックの熱弁に議員達は 沈痛な面持ちになる。

彼らは二度とこのような悲劇 を招かぬために『ニュートロン・ジャマー』を開発したのだ。

「我々は我々を護るために戦 う……戦わねば護れぬのならば、戦うしかないのです…!!」

それが決定的だった。

議員達が押し黙り、シーゲル も苦い表情で反論しようとはしなかった。

 

 


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