TWIN
DESTINY OF DARKNESSを書き終えて
遂に完結しました…全60
話、プロローグとエピローグ合わせて191パート……書きすぎだろと自分でも思うと同時に、よく書き終えたなと思う次第です。
実際、エピローグの最後の
『FIN』を打ち終えた後、少し放心してました。
長く苦しい戦いでした……作
者的にも(爆
最初は、ほんの軽い気持ちで
書き出したSEED再構成もの……前身に当たる作品から考えれば、実に3年という付き合いでした。
友人の堕天使がHPを立ち上
げる時に投稿しないかと誘われ、今でこそ言えるのですが、投稿し始めての頃はやはり立ち上がったばかりの新規サイトということもあり、なかなか感想が来
ず、このサイトのメインを考えると、どうにも浮いてる作品でした(というか、自分の書いてる原作ネタはこのサイトじゃあまりに異様なラインナップだ……爆
本音を言うと、10話辺りを
送って感想がこなかったら、もう執筆を止めようかなと考えてたぐらいです。
しかし、こうして無事完結に
まで至れたのはひとえに応援してくださった皆様のおかげですww
書き終えた今でこそ発表しま
すが、タイトルの意味をお解りになっている方はどれだけいるでしょう?
タイトル名は『2つの黒い運
命』……これが何に掛かっていると思ったでしょう? 人によって様々だと思います。
『レイナとリン』、『レイナ
とカイン』という構図を考える人が多いと思いますが、これは実は『レイナとレイ』なんです。
この物語は、あくまでレイナ
=クズハがメインのキャラなので……しかし、最初はただのひねくれ娘でしかなかったレイナですが…徐々に一人歩きを始め、成長してくれたなと思います。娘
を持つ父親の気分とはこんなものなのかと独りで感慨に耽っております(爆
まあ、実際には上記に挙げた
全てに当て嵌まるわけですから、お好きな解釈をなさってください(いい加減だな……汗
レイナというキャラは確かに
最強系と言われる部類に近いかもしれませんが、それはあくまで表面的なものです。彼女は本当は弱い……だが、それを隠して強く振る舞っている。というのが
コンセプトでした。現に、彼女の心理描写はいろいろと苦労させられました。特に最終回辺りはもう実に5〜6回は書き直した記憶があります。
しかし、物語構成当初はあく
までレイナをメインにして書こうとしていたのが、書き進めるなかでリンの設定は変わるは、カインやルンという新規キャラは出てくるは、原作キャラ達の変化
など、凄まじいボリュームを持つストーリー構成になりました。
特に中盤戦…もうキャラの誰
しもが出せ出せと脅してくるぐらい自己主張をしてくれました。
しかも、自分でも呆れるぐら
い多くの謎や伏線を散りばめ、それをちゃんと全部消化できるか不安でした。応援してくれる方が増えるというのは嬉しい一方で凄まじい責任感を持つようにな
りました。SEED系の小説を書く人はよく言われますが、いかに原作の矛盾点をうまく再構成するか…これがもう自分にとっては最大の強敵でした(爆
政治知識も乏しく、そういっ
た方面には少ない脳みそ絞って考えました…いや、なにか懐かしい(汗
物語放映中は本当にいろいろ
ありました…長いようで短い…そして激動の3年でした。自分がSSを書き始めて既に十年近く経っていますが、こんなに長編を書いたのは初めてです。
自分がこのなかでテーマに挙
げたのが『Destiny:運命』です。まあ、一応続編であるDestinyが発表される前に決めたので。人は誰
しも運命られた生のなかで生き、死んでいきます。人間、死ぬのは簡単なものです。そして、いつか絶対に死にます…そのなかで、いかにして生きるか…これが
自分の作品のなかでのテーマになりました。
そしてなにより後半よく書き
ましたが、未来は夢と悪夢、希望と絶望が隣り合わせです。よく夢や希望を持てとありますが、この捉え方も人それぞれです。兵器に使用されている技術も最初
は夢や希望というものから生まれました。未来を見るというのは人によっては様々な側面を見せます。故に、未来は正負の可能性を秘める…それが後半のテーマ
でした。単に未来(=明日)が欲しいと言っていた原作…その未来についてどう製作者側が捉えていたかは解かりませんが、少なくともその意味をもう少し考え
て表現するべきだったと自分は思います。
なんか、小難しいこと言って
ますが、あくまで自分の考えです……レイナという一人の運命に翻弄された少女の心の旅…彼女は運命を受け入れ、そしてその運命に抗っていくことを決めまし
た。これが、自分なりのSEEDという作品への思いと解答です。
キャラクターデザインを担当
してくださったMr.PtさんにMSデザインを担当してくれたMIZUさん、ブラオバウムさん、また立体化をして
くれたTakaさんには随分無茶を言いましたが、誠に感謝しています。
そして、いろいろと企画や構
想で世話になった管理人の堕天使殿など…多くの応援してくださった読者の方に多大な感謝を贈ります。
レイナ達の闘いは一応ここで
終わりです……ですが、彼女達は生きていきます……レイナ=クズハや多くのキャラ達が皆様のなかに少しでも残ってくれていたら、幸いです。
あと、続編の話ですが……正
直、この作品を書き終え…一仕事終えたような満足感があり、また自分のなかではSEEDをこれで完結させようという気概もあったので、なかなか続編を書こ
うという気には今はまだなれません。
番外編というか…一応、各オ
リキャラ達のサイドストーリーの構想はあるんですが、少しばかりインターバルを挟むかもしれません。
レイナとリンの活躍は、今同
HPで掲載中のDGASさんの『スーパーロボット大戦 〜神へ捧げる鎮魂歌(レクイエム)〜』でも取り上げていただいているので、よろしければそちらもお
読みください。
最後になりましたが……無事
完結できたのも皆様のおかげです。最後まで応援してくださって、誠に感謝します。
では、『機動戦士ガンダム
SEED TWIN DESTIN OF DARKNESS』、ここにてフィナーレとさせていただきます。多くの応援、誠にありがとうございましたww