第十二話      仲直りの場は・・・・・・



「あはははははは!!」

昼休み・・・・・・

学業というかったるいだけの日々を過ごす生徒らにとって、それは自由を許された限りある、そして数少ない時間帯。

その中でも、特に和みとゆとりの訪れる場所であるはずの学生食堂は、その日、一人の男によって、その時を侵食、いや蹂躙されていた。

「でな、俺がその引ったくりを捕まえようと思ったその時だ。なんとそいつはその場でミュージカルの台詞を言い始めたんだ。あ、ちなみにその時そいつがやっ たミュージカルは『ロミオとジュリエット』な。しかも一人二役で!!あいつは笑えたなぁ、突然『ああ、ロミオ!』『なんだい、ジュリエット!!』だぜ!  いや、俺に限らずその場にいた全員が驚きを隠せなかったねえ。特に八百屋のおっちゃんなんか、豪快にすっ転んでたんだ!!アレのせいで近くに置いてあった バケツがひっくり返ったんでその人の女房がモロにかぶっちゃってさあ!アレもある意味笑えたぁ!あ、で、ちなみにその引ったくりが、なんでそんな事したっ ていうとな!なんとそいつ、多重人格ってやつだったんだ!!な、驚いただろう!!初めて見たよ。後でそいつ捕まえて、警察に様子見に行ったらさ、今度はな んと!!『ライオンキング』だよ、『ライオンキング』!!!俺を見るなり、いきなりガオッーって吠え出してな。それ抑えんのは一苦労だった よ・・・・・・・・・」

以上、ここまで喋り終わるまで35秒(作者が実際に感情をこめてできるだけ早く言った結果は41秒)。

とんでもない舌の呂律である。玖里子や澟が言葉を挟む隙もない。

式森雷王は、先ほどの自己紹介がい終った直後(アレを自己紹介と呼ぶのかは触れないでください)ずっとこんな感じでしゃべり続けていた。
既に和樹たちの座っているテーブルの周りには皿の山がてんこ盛り状態であった。

なにしろ最初に注文する時、正確には一時間前・・・・・・

「エーーーーーッとね、俺はウナ丼大盛り。」

とりあえず、何でも置いてあるのがこの学生食堂のモットーなので置いてある事は置いてあるが、それでもウナ丼を頼むというのは少々変わっていた。
しかし彼のこの変わった行動はこんなもので終るほど小さなものではなかった。

「それが飯で、おかずはね・・・」

その言葉を着た全員が硬直する。
和樹にいたっては、すっ転んでしまった。

「コロッケとサンマと焼きそばと、スパゲッティーと、チンジャオロースーと、ホイコーロー。
後、味噌汁の代わりにラーメン大盛り。
あ、味は豚骨でね。牛乳もね、オバちゃん、パックで」

しかもこれを平らげたのが四十分前・・・・・・

つまりこの男はこれだけのメニューを立った二十分で平らげたのである。

そして間を置くことの無いこのマシンガントーク・・・・・・

もういい加減、皆疲れ果ててきてしまった。

「雷王・・・・・・」

「ん?」

ようやく和樹が口を開いた。
もはや彼の顔は怒りと恥ずかしさで真っ赤に染まっている。

「一体、何しにきたか、そろそろ、言っても、いいんじゃないの?」

一言一句、はっきりと、しっかり、和樹は言葉をつむいだ。

しかし・・・・・・

「まあ、待て。まずは、お互いの心を満たしてからだ。それでなくとも、彼女たちとは初対面なんだぞ」

「へえ・・・・・・」

「お、おい式森・・・・・・?」

「和樹、ちょっと・・・・・・」

彼の中で少しずつ、だが確実に、何かが蓄積されていた。

「さ〜〜〜て、うな丼もう二杯ぐらい食べようかな」

「いい加減にしろ ―――――――!!!!!!!」


ついに和樹が爆発した。
もはや和樹に脳内からは「恥」という概念が消え、怒り一色になっている。

「あ、アレ澟、刀は?」

いつのまにか和樹の手には澟の日本刀が握り締められていた。
しかも鞘を抜いて、むき出しの状態で。

「消えてしまえーーーーー!!!」

「ちょっと、ちょっと」

「待て式森!!」

玖里子と澟が二人がかりで押さえる。
何だ何だと周りの人たちが不思議そうに見ていた。

「二人とも離してクレーーーーー!!」

「早まるのは止めなさい!」

「そうだ、何の為に来たのかまだ分らないだろう!」

三人が問答をしている内に、雷王はもうウナ丼を食べ終えてしまった。

「ご馳走様〜〜〜〜〜〜。じゃ、俺しばらくここら辺散歩してくるから!」

「あ、待て!!」

しかし、和樹はこれを追いかけようとはしなかった。
今から走っても追いつかないのは自分が一番よく知っていた。

自分の家系で一番運動能力が高いのは父親である。もう40近い年齢なのに、まだ国体に出ることだって出来るだろう。彼の力はそれほどズバ抜けていた。











「あ〜〜〜〜。楽しかった」

雷王は中庭へ続く道を軽快に、スキップしていた。
やがて大きなケヤキを見つけたので、彼はナイスポディションとばかりに日陰にゆっくりと腰を下ろした。

「さてと、ん?」

「いつまでこんな事をしているつもりだね?君は」

現われたのはその口ぶりからも分るように、やはり養護教諭の紅尉晴明だった。

「いっつも、突然現われるよな・・・・・・。引田天功か?お前」

といっても雷王に驚いた様子は無い。なんだかんだ言って長い付き合いなのである。

「ま、もう少し楽しんでからだ。ッさすがエリート校だなぁ・・・・・・。かわいい子もいっぱいだ。何処もかしこも、並以上だもんねぇ・・・・・。水泳部の 練習とか見たいなあ。陸上部もいいし・・・・・・あ、澟ちゃん確か生物部だったよな。それも後で見に行こうっと。それから・・・」

「後で、女子の魔力診断を覗かせてやる・・・・・・」

「さて仕事に戻るか〜〜〜〜〜」


あっという間の身代わりだった。見の軽いヤツと思いつつもそこは男の紅尉晴明、我慢することが出来た。

「で、何をするんだね?」

「和樹と宮間夕菜との関係だ」

やっとやる気が出たとおもったらそんな事か、とそんなことを思ってもやはり口には出さなかった。

「それは重要なことか?」

「当然だ。あの子との仲を修正しない限り、戦闘でも確実に迷いが出る。そういうところに関しては繊細だからな、あいつは」

なるほど、とホンの小さく感心した晴明だった。

「どうするつもりだね?」

「ま、とりあえず任せとけって。な〜〜〜〜ミレイ」

「クワァ!」

いつのまにかペットのオウムが指に止まっていた。
雷王がにやりと微笑む。
その表情からは何も取れない感情が渦巻いていた。











時間は過ぎて、今は夜の深夜一時。もう皆、寝静まった頃である。そして場所は和樹の部屋。

「はあ・・・・・・」

そして今回十五度目のため息。

(結局今日もタイミングが掴めなかった・・・・・・)

彼の悩みは言わずもがな、夕菜のことである。
なんとか近づこうとすると・・・・・・

「用事があるから失礼します」

この一言でハイおしまい、である。

「ああ、もう・・・・・・」

どうしようかと思った、その時・・・

コンコン!

突然窓の方から音がした。気のせいかと思って、そっぽを向いたが、

コンコン!

もう一度音がした。さすがになんだろうと思って窓を開けると・・・・・・

「クワァ! クワァ!」

「ミレイ!」

和樹が叫ぶと同時にそのオウムが部屋の中に入り込んできた。
玖里子と澟が見たのと同じあの無二乾燥な、まったく動かなかったオウムだった。

このオウムの名はミレイ。

和樹がちょうど小学三年生ぐらいの時に父親がどこぞから貰って来たモモイロインコである。
最初は怖がっていたが、よく見ると意外とカワイイと思い始めたのが五年生ぐらい。それからは結構話し相手になったこともあった。
何も考えていないような顔をしているが意外と頭が良いのは誰に似たのだか・・・・・・。

「ヨウ、カズキ!」

突然話し始めたので驚いたがすぐに思い出した。
こいつはもともとこういうやつだった。
なぜかは知らないが話せたのだ。
通常のオウムが話したとしてもそれは単に声まねに過ぎない。
だがこのオウムは根底から人の言葉を理解し、そのうえで話していた。
何でしゃべれるの?母に聞いたら、持っていた人が育てたときの成果であるそうだった。
特に魔法ではないらしい。式神の類でもないそうだ。
そこの辺りは本人に聞いても分らなかった。なぜか喋りたがらない。

「どうしたのさ一体?」

「雷王ニ連レテ来ラレタンダヨ」

オウムは飛び込んだ勢いそのままに勉強机の電気スタンドに着地する。

「ダガ、ンナコタ、ドーデモイインダヨ。ソレヨリナ・・・・・・」

「ん?」

小声になったので和樹は改まって聞く姿勢をとった。
父親(雷王)を反面教師と取ったのか口は悪いものの基本的には真面目なヤツである。
それがこんなに真面目な顔(雰囲気)でいるということは何か重要なことがあるという証拠だ。

「雷王カラ聞イタケド・・・・・・御前ト、ナンダッケ夕菜ダッケカ・・・・・・喧嘩中ダッテ聞イタンダケドヨ」

「え! あ、あいつ知っていたのか・・・・・・」

「ソウナンダ、ダカラ注意シニ来タンダヨ。
ナンカ雷王ガ言ッタゼ、『ツバつける気が無いんだったら俺がもらおうかな』ッテヨ」

「え・・・・・・!?」

「ナンカ、色々トココニ来ル前二用意シタミタイダッタナ」

「な・・・・・・なにを・・・」

その時の和樹の顔はすさまじく、死人よりも真っ青だった。

「ダカラ、色々、ダヨ。イ、ロ、イ、ロ」

「・・・・・・・・・」

彼の頭の中で、言葉に出してはいけない光景が次々と浮かんでは消え、浮かんでは消えていた。

「マ、ココノ管理人ノ性質上、アマリ細カイ事ハ言エナイカラナ」(堕天使さん、スイマセン<m(__)m>)

なんだか訳の分らないことを言っているがそんなこと、今の和樹の頭に入るはずがなかった。
二週間ずっと悩み続けた結果だろうが、かなり神経質になっていたのである。

そして・・・・・・・・・



カタン!!

何処からか物音がした。

(音がした方向って・・・・・・夕菜の部屋だ!!!!!!!)

和樹はとんでもないスピードで飛び出していた。

「オ〜〜〜〜イ、和樹〜〜〜〜」

ミレイが声をかけるが同じ結果だった。

その早いこと。
戦いの力を出している訳では無いのだが・・・・・・
ともあれ、和樹は飛び出して二秒後にはもう夕菜の部屋の前までたどり着いていた。

「夕菜!」

部屋の前に手を伸ばす。
が、

バチィ!

数センチ手前ではじかれてしまった。

当然のことながらこれは夕菜の仕業である。
和樹を出来るだけ避けようとする夕菜にとってこれは当然の処置といえたのだ。
言えたのだが・・・・・・

(雷王のヤツ、こんな細工を・・・!!!!!)

雷王の魔力はそんなに高いものではない。
むしろ魔力回数二十一万の夕菜にとっては正に天と地の差があるといってもいいだろう。
しかし今の彼にとってはそんなことを考える余裕などはっきり言って皆無であった。
自分の父親の仕業だと信じて疑わなかった。
それほどまで彼の頭の中は夕菜のことで一杯であった。

(待ってろよ・・・・・・夕菜!)

彼は精神を集中した。
あの甲板で彼女たちを助けた時の様に、ただ一心に、それだけに魂を集める。
やがて彼を緑色の光が包んでいく。
彼の本当の父親が和樹に残した、魔法とはまったく異なる力。エヴォリュダーの力の発現である。

「うおおおおおおおお!!!」

空間に指を入れ、外側に押し広げようとする。
直火に突っ込むよりも暑かったがそんなことは気にしない。

徐々に、徐々にだが、空間がこじ開けられていった。







宮間夕菜は突然の轟音で目を覚ました。

とりあえず、あのことも終わったので、明日のために寝ておこうと思ったのだが……

ゴオオオオオオオ!!!

「ひゃあ!?」

突然起こされてしまった。

何が起こったのか自覚する間もなく・・・・・・

バァン!

「夕菜!」

いきなり、式森和樹が飛び込んできた。

「か、和樹さん!?」

まったく持って訳が解からなかった。
しかし彼は相当あせった様子らしくすさまじい勢いでたたみかけようとする。

「雷王は? どうした!」

「何の話ですか?」

「へ??」

今度は和樹が目をパチクリさせるべきだった。

「え? だって・・・・・・」

ようやく頭が冷えてきたようだった。
慎重に考えてみる。

そして・・・・・・・・・

「あ!」

ようやく自分の間違いに気付いたようだった。
まったくもって、阿呆な主人公である。

しかし、時計の針は戻せない。
二人の間に沈黙が流れる・・・・・・・・・













「あの・・・・・・」

その沈黙を破ったのは夕菜のほうだった。

「和樹さんのところ・・・・・・明日になったら行こうと思ったんです。ちょうど・・・・・・その終わった、所でしたから・・・・・・」

「え・・・?」

夕菜が机の上に近づき、何かを取った。
そして和樹の手のひらに、そっと乗せる。

「これって・・・・・・・・・」

それは、今回の二人の火種となってしまった物・・・・・・・・・

和樹の母の写真が入った、ロケットだった。

「これ・・・・・・直すために・・・? いままで?」

「後で知った方が、喜ぶかと思って・・・・・・・・・誰にも言わなかったんです」





また沈黙・・・・・・











「な〜〜〜〜〜〜〜〜んだ〜〜〜〜〜〜〜」

和樹はその場に崩れ落ちた。体中から力が抜けていくのが分る。緑色の光もどこかへ消えてしまった。

「あの・・・・・・私の事、心配してきてくれたんですか?」

「ん? ん〜〜〜〜〜もういいや、ナンカ疲れた」

「よくないです。ちゃんと言ってください。『夕菜のことが心配だった』って」

「いいよ」

「よくないです」

「いいってば」

「駄目です」

『いい』と言おうとして和樹ははっとなった。
夕菜の顔が近い。
もう20センチないかもしれない。

ドックン、ドックン

心臓が高鳴っているのがわかる。
あわてて目をそらした。

「い、い、い、い、いいってばばばばばっば」

「もう・・・・・・」

夕菜は顔を膨らませた。

もう二人は、いつもどおりの、二人だった。
和樹も夕菜も、口には出さないけれども、心の中では心底ほっとしていた。
そしてお互い、そのことがわかっている。
同じことを考えているのが、つながっているのが・・・・・・
なんとなく、しかし確実にあるとわかった。

「あれ・・・・・・」

夕菜がふと何かに気付いた。
和樹のポケットから、何かがはみ出していた。
何かの紙切れのようだが・・・・・・

「和樹さん、それ何ですか?」

「え?」

和樹もそれに気付いた。
いそいそとそれを取り出す。

「これって・・・・・・」

「わぁ、Gパークのチケットですね」

夕菜の言うとおり、中からでてきたのはチケットだった。
Gパークとは、東京湾の西海岸沿いにある巨大アミューズメントパークである。
幾つかのテーマパークからなり、各テーマパークへはモノレールによって移動できる。
東京の全景をゆったり観賞できる世界最大の観覧車と、絶叫マシン・Gコースターを目玉とし、毎年7月最終土曜日には開園記念パレード(通称ピッカピカパ レード)が行われ、この時は入園料が無料ということもあって、多くの観光客が訪れる。

和樹たちが生まれる前からある、余りにも有名な場所だが行ったことは殆どなかった。夕菜はここへ来る前は両親の都合で外国にいたし、和樹にしても両親が一 回だけ連れて行ってくれたことがあっただけである。

「和樹さん、私、ずっとここ行きたかったんですよ!」

「へ?」

「明後日、ちょうど日曜日ですね。私、がんばってお弁当作りますね!」

「え?」

展開が速すぎた。
何がなんだかさっぱりわからない。
擁するに今度出かけよう、というのはわかったが・・・・・・

(何で、こんなものが入っているんだ?)

和樹自身こんなものを入れた覚えは無い。
そもそも、仲直りの印に遊びに行こうなんて考えもしなかった。
やるとしたら・・・・・・・・・





「和ぁ樹い!」

どあたん!

「うわぁ!」

いきなり後ろから何かのしかかってきた。
何かといってもそれは言わずもがな・・・・・・

「アレほど心配させといて、何をマッタリしてんのよ〜〜〜〜」

風椿玖里子だった。

「玖里子さん! 何やってるんですか! 離れてください!!」

「私も行こっかな〜〜〜」

「何言っているんですか!!」

「こんなに心配かけたんだからそのお詫び」

「駄目です!!」

和樹はというとこんな状況についていけずにオロオロしているばかり。

「和樹さんは、私と出かけるんです!!」

「澟も行きたいわよね」

「え?!」

よく見ると、澟も入り口の方に立っていた。
今までまったく気配を感じなかったが、彼女は玖里子と一緒に入ってきていたのである。

「わ、私には、しゅ、修行があるのですが・・・・・・どうしてもというのなら・・・」

実は彼女たち、和樹が夕菜の部屋に入るのをちゃっかり見ていたのである。
つまりそこからのやりとりはすっかり二人に筒抜けだったのである。
和樹に限らず、二人も夕菜が和樹を避けていた理由を知って呆れ返っていた。
そして次第に、特に玖里子はここまで心配させたことに、少しだけ怒りを覚えたのだった。

「じゃあ決まりね」

「勝手に決めないでください!!」

「和樹だって私達がいたほうがいいわよ。ね、澟」

「そ、そうですね。式森も、夕菜さんと二人よりは、いいかも・・・・・・」

「それは澟さんと玖里子さんだけです! 二人ともいやらしい!」

「な、何故私が! 夕菜さんこそ、何か淫らな事を考えているはずです!! 私にはわかります!」

「勝手に決めないでください!」

もはやいつも通り、とかそんなことを考える余裕はなくなってしまった。
和樹はこの戦乱の中でどうしようかと考えていたが、やはりいつも通り、自分に白羽の矢がたたないうちに逃げ出そうとした。
が、運命とは非常に、非情なものなり・・・・・・・・・

「和樹さん!! そうですよね!」

「和樹は私達といた方がいいわよね〜〜〜」

「いや、私がいたほうが・・・・・・」

「え、ええええとととっとととと・・・・・・・・・」

とうとう来てしまった。

(どうしよう・・・・・・・・・こんな状況じゃあ、三人で行こうなんて言い出せない・・・・・・夕菜と行こうって言ったって絶対に無理だ・・・・・・かと いって澟ちゃんか玖里子さんと行くなんて言い出したらそれこそ、死んだ先祖に面会しなきゃあならないし・・・・・・・・・・ああどうすれば!!)

そして・・・・・・・・・











「じゃ、こうしよう!!!」





・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・

「「「え・・・・・・・・・?」」」

神が、現われた・・・・・・・・・。

「明後日は、俺と和樹と夕菜ちゃんと澟ちゃんと玖里子ちゃんで行くって事で!!」

その名は・・・・・・

「雷王!! 何でここにいるんだ! ていうか、何で僕たちの会話を聞いていんの!!!」

しかし雷王は平然と返す。

「ふっ、安心しろ。お前に限らず、この町の会話は全て盗聴してある」

現に彼の両手にはいくつものトランシーバーが握られていた。

「何処まで人道に外れた行為を・・・・・・・・・」

和樹の声が、怒りで再び真っ赤に染まる。
玖里子と澟はあきれ返り、夕菜は突然の見知らぬ来訪者に口をパクパクさせていた。

「あ、弁当のおかずにシュウマイは必須ね。ウナギも入れておくれよ。それから・・・」




ぷちん・・・・・・・・・






































和樹の中で、何かが切れた。

「いい加減にしろ―― ーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」






あとがき
どうも、ここまで読んでくださってありがとうございます。東ひじりです。ああ、とうとう終わりました。ああ、石を投げないで・・・・・・・。堕天使さん、 スイマセンでした。

それにしても、小説って中々遅々として進まないものですね、段々内容がでかくなってくる。これもみんな雷王のせいだ!! 自分が書いたキャラだけ ど・・・・・・・・・。キャラに振り回されるって現象を、私、始めて体感しております・・・・・・・・・(-_-;)。   ではこの辺で、

次回も、この小説にファイナルフュージョン承認!
これが勝利の鍵だ!!『式森雷王(二回目)』
本当は、これ二回以上出しちゃいけないんだよね・・・・・・・




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