第三十二話 零距離の決断(後編)





「エヴァ! 目標と口部にて接触!」

「それって、喰われたんとちゃうか?」

トウジの突っ込みは残念ながら伝わっていなかった。

なにしろレーダーの映像でもわかるほど、弐号機と使徒の縦横無尽のダンスは凄まじいものだった。

蛇のように曲がりくねったかと思えば、今度はバレエさながらにクルクルと回り続ける。

「こら、まるで釣りやなあ……」

トウジがポソッと漏らす。

何気ない一言を艦長は無視していたが、彼の横にいる黒髪の女性はそれを聞き逃してはいなかった。

「つり………そうよ! 釣りだわ!」

突然の大声にその場にいた全員が目を丸くした。

周りがキョトンとした目で自分を見たときには既に通信機を握り締めていた。




トウジの言うとおり、汎用人型決戦兵器は、ものの見事に怪物にかじられてしまった。

かじられたと言ってもせいぜい歯型がつく位であろう。ちょうど頭から突っ込むように噛まれている。

要は使徒という巨大な穴に頭からダイブし、腹の辺りで突っかかったという感じなのだ。

はたから見ると逆にも見える光景だが食われかけている三人にとっては冗談ではない。

休む間もなく襲ってくる衝撃は少年少女たちには耐え難い。

「どわ! だはわあ!」

「う、うわあ! と、とま…ギャア!」

シンジはアスカに横たわる形で倒れ、和樹は頭を打ったらしく、後ろで後頭部を抱えながらもがいていた。

「ち、ちょっと! どこ触ってんのよスケベ!」

アスカがシンジの耳元で叫ぶ。シンジも何とか起き上がろうとするが、目立って効果はなかった。

「そ……そんな事言ったって………」

「それより早いとこ離れないとヤバいんじゃないの、どわあ!」

再び轟音が響く。どうやらどこかにぶつかったらしい。

そしてそんな時、ミサトからの通信が届く。

『アスカ!』

三人の表情が少しだけ笑顔になる。何かしらの打開策を思いついたに違いないと確信した。

これで口から離れられる、と思いきや、ネルフの作戦部長の命令はとんでもないものだった。

『絶対に離れないで!』






「な、なに!? 残った戦艦二隻による、零距離射撃!?」

「そうです」

ミサトの立案した作戦はこうだった。

まず、残った戦艦のうち、戦列艦二隻を使徒と弐号機の直線上に置き、罠を張る。

戦列艦は炉心を暴走させ、海中に潜行。

それと同時に戦列艦の後に控える旗艦が弐号機のケーブルを引き戻す。

後は艦が接触する寸前に使徒の口をこじ開け、そこから戦艦を突入、零距離砲撃の後に自爆。

が、

「そんな……無茶だ!」

船長の不安はもっともだった。

確かに、以下に使徒の防御力が高かろうと内部から破壊されればどうしようもないが、それでも失敗する可能性のほうが高い。

もし戦艦と使徒の直線の軸がずれていたら、接触する前に爆発してしまったら、主砲の威力が少しでも足りなければ、全て失敗なのだ。

いや、それ以前に弐号機が口をこじ開けなければこの作戦は失敗する。使徒の外部で戦艦とぶつかって、おそらく使徒自身は無傷だろう。

どの要素も、一片たりとも欠けてはならない。まさに成功すれば奇跡だ。

けれどもミサトの目は本気だった。

「『無茶』かもしれませんが、『無理』ではないと思います」

「…………」

彼女の目は開くまで『生きる』ためにこの作戦を立案していた。捨て身ややけくそ等ではない。あくまで前を見ている。

「………分かった」

ミサトがこの若さで、ネルフの作戦部長を務める理由。艦長はそれが少し分かった気がした。





そうと決まってからの艦長の行動は素早かった。

『総員退艦! 繰り返す、総員退艦!』

副長に補給部隊への指示を任せると、自身は戦列艦へ通信を送った。通信先から多少反対意見はあったようだが、力まかせに押し切ったらしい。

『各フリゲートは、他艦の救助にかかれ!』

「しかし、エヴァはどうするつもりだ?」

口を開いても、そこから逃げなければ巻き込まれてしまう。しかも開港してからすぐでは早すぎる。使徒がまた口を閉じてしまうから、艦が突っ込んでから離脱 しなければならない。

だがその難問にも、ミサトは笑って答えて見せた。

「心配要りません。あの三人なら」





「ちょっとアンタ! 私の弐号機勝手に動かさないでよ!」

弐号機の中ではシンジが操縦桿を握って四苦八苦していた。横から体を乗り出す形になっているのでかなり変な格好だ。

しかもアスカが後ろから頭をぽかぽか叩いているので余り集中できていない。和樹が止めようとしていたがあまり効果はなかった。

『三人とも。作戦内容、いいわね?』

「な、何とかやってみるよ!」

「あの〜ミサトさん。GGGの艦は……?」

和樹は心配だった。後ろの方についてくる形だったから大丈夫だとはおもうが、それでも何時影響が来るか分からない。

『大丈夫。今は救助活動に協力してくれているわ』

「あ、ありがとうございます!」

できる限り冷静な口調で答えたつもりだったが、和樹は焦っていた。

どうしよう。乗っているとはいえ彼等の手伝いはできそうにない。かえって集中力が乱れそうだ。

ではなにができるのか? 

和樹は必死になって、シートの後ろにつかまりながら考えを張り巡らし始めた。普段考えない分、必死で。

(やるときはやる。それが『獅子王』と『式森』の家訓だからな)

義父の雷王の言葉だった。

確かに自分は他人に比べて劣るかもしれない。しかし、だからこそやる時になったらできることはベストを尽くせ。父は幼い時からそうやって生きて来たと言っ た。

ならば自分もそうやって生きる。子供のときはまだ理解できなかった言葉も、今なら実践できる。いや、実践しなければならない。

それが、実父へ………獅子王凱へ近づく道なのだから。





『戦列艦アルファ,及びベータ、キングストン弁を抜きました。両艦、Z地点へ対し、沈降を開始します』

「了解。ケーブルリバース、スタート!」

ギュオオオオオオ!

ミサトの指示を受けると、巨人と艦を結ぶ一本の線はすばやく回転を始めた。

見る見るうちに滑車にケーブルが巻かれていく。

「エヴァ浮上開始! 接触まで後70」





「ちょっと何時まで触ってんのよ! どいてったら!!」

「で、でも早く口をこじ開けないと、僕等もやられちゃうよ!」

「分かってるわよそんなの! ああもう! あんたも手伝ってよ、さっきから黙って……」

しかしそこまで言いかかけて、アスカは黙った。

彼の額に汗が浮かんでいる。顔も先ほどまでとは打って変わって真剣だった。

それを見るうちにアスカの顔も引き締まっていく。

(何よ………これじゃあ、あたしが一番頼りないみたいじゃない!)

アスカが正面に向き直った。今までとは違う。マジな炎をその目に浮かべて。

「くそっ、何か外から衝撃があれば……」

「シンジ」

「え?」

シンジがその声に気付いたときには、既に自分の手に少女の手が添えられていた。

「いい、変なこと考えないでよ!」

「へ、なにが?」

「いいから! 考えを集中させるの!」

添えられる手に力がこもる。そこから彼女の熱が、やる気が伝わる。

いつの間にか名前で呼ばれた事には気付かなかった。

「こっちはこっちで、やることをやんのよ!」

「………うん!」

そして、ちょうどその時、和樹の中に妙案が浮かんだ。

それはシンジの言葉が引き金だった。

「外からの……衝撃!?」





『アルファ、及びベータ。目標に向かい沈降中。接触まで後50』

「使徒の口は?」

「まだ開かん!」

(く………これじゃあ、やっぱり)

やはり無理があったのだろうか。所詮人間の力はこんなものなのだろうか………

『ミサトさん!』

「ん? 和樹君?」

ミサトは意外に思った。向こうから通信が入るなんて思わなかった。

確かに彼は正規のパイロットではないし、そもそもエヴァの中に入っていること自体が奇跡だからやることはほとんど無いだろうが、それでもこっちに通信を入 れるような理由が分からない。

『すいません、急いで強襲揚陸補給船に連絡を取ってください!』

「GGGに?」

『はい。これから僕の言うことを、早く!』




「状況は?」

「第三から第九までの救助は完了しました。第十五ももうすぐで完了しそうです」

「お願いしますね!」

強襲揚陸補給船はてんてこ舞いだった。何しろパイロットが行方不明になったと思ったら、次に伝えられた作戦内容はとんでもないものだったのだから。

「けど………化け物に船を突っ込ませるなんて、すごいですね」

GGGにはいって今年二年目の隊員は、隣にいる華にそっと話しかけた。

まあ、確かにGGGでも巨大ロボットはいるし、大地を割るなんていう非常識な行為も難なくやってのけたりする(華によると前のGGGはディバイディングド ライバーを日常茶飯事的に使っていたらしい)が、それでも艦を突っ込ませるなんてことは、物の使い方が根本的に間違っている。

「どんな人なんでしょうか? こんな作戦を考え付くのは」

「う〜ん。まあ、あの人の非常識は今に始まったことじゃないから」

華は苦笑いを浮かべていた。

「華さん。知ってるんですか?」

「ええ、まあ。大学のときの先輩でね。結構お世話になった人なんだけど……」

華はそこで言葉を打ち切った。部下の隊員からの通信が入ってきたからである。

『初野さん。第九班から至急増援をとの連絡が入っております』

「わかりました。許可してください」

『それから、向こうの旗艦が、「至急初野華に会わせろ」、と言っておりまして…』

「私に?」

疑問に思った。GGGにではなく自分に、というところが不思議だ。

『はい。葛城、と名乗っておりますが……』

なるほど、と思った。あの人だったのか、だから直接なんだ。まどろっこしいのは嫌い、という人だから……

「繋いで下さい。できるだけ早く」

『は、はあ……』

妙に思いながらも、スクリーン越しの人は通信を回す準備をした。

華の方はと言うとまた苦笑いがこみ上げてきていた。

相変わらずだ。あの人は『責任者に会わせろ』ではなく『初野華に会わせろ』と言った。

普通こうしたところでは人を名指しで呼ぶなんて、よっぽどのことでなければありえない。名前で呼んでも必ず階級をつける。作法を無視した破天荒ぶりは健在 だ。

華がそんなことを考えている間に、その相変わらずの先輩はもう出てきていた。

『お久しぶりね。華』

「いえいえ、こっちこそ最近ご無沙汰でしたね。ミサト先輩」

『そうね。でも、今は思い出にふけってる場合じゃないわ。今から私の言うことをやってほしいの……』

「わかりました。何をすればいいですか?」

その場において一発オーケーを出した上司の行動に周りの人は多少の差異こそあれ、動揺した。

オイオイいいのかそんなんで。艦を化けモンの口に突っ込むような組織の人だぞ。もっと思案すべきじゃないのか、と。

『本当にいいの? まだ何も言ってないのに……』

そうは言ってもミサトの顔は笑っている。

「先輩のそういうトコはもう慣れました」

『ふふ、貴方も変わりないわね。じゃあ、お願いするわ。これが終わったら、一緒に飲みましょ』

華はその誘いを受けるべきか否か。慌てふためく隊員たちを尻目に、この後ずっと悩むことになるのだった。




接触まで、距離あと……40

弐号機は口を開けようと奮戦はしていたものの、依然として口はガッチリとこちらを挟み込んだままだった。

「く、くそぉ!」

「こんちくしょお…」

シンジもアスカも共に集中している。かつてないほどの集中力だ。だがそれでも、足りない。

エヴァの出力が上がらないのだ。

(開け、開け、開け、開け!

(開け、開け、開け………開け!

二人は一心不乱に念じ続けた。ここで開けなければここまでやってきたことが全てパアになってしまう。それだけは絶対に嫌だった。

皆の信頼を裏切るのが嫌だ。こんな化け物にいいようにやられてしまうのが嫌だ。

何より……

自分がこんなところで死んでしまう。自分の命数が力尽きてしまう。

それが何より、一番嫌だった。

((開、けええええええ!!!!!!))

キィィィィィィィ………


そして、『力』が動き出す。

力の覚醒

無謬の強力

グ、グ、グググググ……

少しずつ、弐号機の両腕が動き始めた。ゆっくりとその牙だらけの口が、血走った内部を覗かせていく。

そして、艦と使徒の接触まで後20の時、

「よし、来た!」

進化の……エヴォリュダーの力が、来る。

「来い! ファントムガオー!!」







その声を受けて、強襲揚陸補給船から一筋の閃光が飛び去った。

それは、ある一点を目がけて、船を追い越し、水面を突き抜け、一意専心に突っ込む。

寸分の違いなく、ファントムガオーの両端から突き出た爪が、使徒の背に食い込む。

『!!!!?!?!??!』

このときの感情を表すとするならば間違いなく驚愕だ。

何か、何かが突っ込んできた。

これが和樹の考えた策だった。

ファントムガオーを強襲揚陸補給船に積んである爆裂式カタパルトから強制射出し、使徒に体当たりをさせる。

本来、爆裂式カタパルトはこういった使い方をするものではない。ディバイディングドライバーなどの人が乗らないツールを射出するためのものだ。

しかもファントムガオーを遠隔操作なんてやった事が無かったから成功するかどうかも分からない。

ミサトの作戦と比べても遜色ないぐらいの絶倫たる作戦だったが、効果はあった。

「二人とも、今だ!」

和樹は叫んだ。

もし衝突させることに成功すれば、バリアで阻止されたとしても一瞬そっちに思考が向くはずだ。

そしてその企みどおり、一気に両者のパワーバランスが崩れる。

「「うわあああああああああ!!!!!!」」

懇親の力の込めたエヴァンゲリオン弐号機、その両腕がついに、使徒の巨大な口を切り開いた。

そこから一瞬遅れて、唯一使徒の手を逃れていた戦列艦、その巨体が一気に使徒に開いた穴を押し広げる。

そして、ネルフの作戦部長、葛城ミサトが、叫んだ。

「撃てえ!」




日本時間、十六時三十六分………

第六使徒ガギエルが、戦艦二隻の零距離砲撃によって海の藻屑と化した瞬間だった。











「いやはや……波乱に満ちた船旅でしたよ」

第三新東京市、ジオフロント内部。

使徒迎撃用として作られた要塞都市であり、GGGのベイタワー基地と同様、地球防衛の要でもある。

「彼の目的は、やはり『これ』ですか?」

特務機関ネルフ本部司令室。

加持リョウジは、その薄暗い部屋の中で、たった一人の男と向き合っていた。

「既にここまで復元されています」

アタッシュケースの中から、一個の小箱を取り出す。微生物を保管するための透明なケースだった。

「特殊ベークライトで固めてはいますが………生きています。間違いなく」

そしてそこから見える胎児状の物体を、

「人類補完計画の要ですね…………」


碇ゲンドウは、もう一人の男は見ていた。


「そうだ最初の人間……アダムだよ」

恍惚の表情を浮かべて、

妖麗な笑みをたたえて。










新横須賀港では、エヴァ二号機の陸揚げ、及び引渡し。そして、怪我人の搬送が行われていた。

ボロボロの旗艦(弐号機が踏んづけた)の姿を見て、横須賀港の人間は連絡を受けていたもののさすがに動揺した。

しかしさすがはプロ。すぐさま処理にかかりだした。

「しかし、今回は派手にやったわね」

ネルフ本部技術開発部技術一課所属、赤木リツコは笑いながら隣にいる女性、ミサトに話し掛けた。この二人、実は大学時代の同級生だったりする。

「水中戦闘はちゃんと考慮しておくべきだったわ〜〜〜」

ぐったりした声でミサトが答えた。さすがに今回は疲れた。船酔いこそしなかったもののあれだけ船が揺れてよく無事だった、とわれながら感心する。

「あら珍しい。反省?」

「いいじゃない。貴重なデータも取れたことだし」

「そうね……」

リツコは、手元にある用紙をパラリとめくった。エヴァは口をこじ開けた後、急いで会場に浮上した。が、結局はそこが限界だったらしい。全精力を使い果たし たようにぐったりと倒れてしまった。

「ん?」

ある記入に目を走らせた瞬間、笑っていたリツコの顔がきりっと引き締まる。

「ミサト………これは本当に貴重だわ」

リツコの声は今までとは違って真剣だった。

「ん? シンクロ率の記録更新のことだったら、そんなもんは火事場の馬鹿力で…」

「そうじゃないわ……」

ただならぬ気配を察し、いままで上を向いていたミサトもリツコの方に向き直った。

「ありえないわ。十七歳の少年が、エヴァの中に入るなんて……」

「ああ、そのことね」

ミサトも真剣な目付きに変わる。ついさっきまで忘れていた出来事だったが、これはどう考えても異常だった。

「それだったら私も訊こうと思ってたところよ。で、どう? 興味は湧いたの?」

「興味なんてもんじゃないわ。その子、一時的でいいから、ネルフに呼んで欲しいんだけど」

「それだったら多分問題ないわ」

「え?」

「怪我人を手当てするには、GGGよりもネルフ本部の方が近いわ」

リツコが首をかしげるのを尻目に、ミサトはクックックと苦笑いを続けるのだった。






「ねえ、言いのアスカ? あそこ放っておいて」

「いいこと、シンジくん。あそこには何もないの。そして私たちは何も見なかったの。お分かり?」

「う、うん………」

(まあ、和樹さんだけプラグースーツから着替えておいたのが不幸中の幸いかな……)

「おやあ? お二人ともいつの間に名前で呼び合う仲になったのかな?」

「ほんまお前って隅に置けんなあ」

 「ええ! ち、違うよ!」

 「とぼけんなや、この スケコマシ!」












「だ、だからあの……玖里子さん、ちゃんと話を聞いて……」

「話っていうのは、そのアスカって子との恋の逃避行の話かしら……和樹?」

「で、ですから、さっきから言ってますでしょ。ずっ と敵と戦ってて……」

「そう………彼女を狙う秘密組織との戦いとそれが元で始まるラブストーリーなのね……」

「ち、 違います! 誤解、誤解ですぅ!」

「ゴカイもフナ虫を無いわ! あの時あんたがいなくて私達がどれだけ苦労したか……」


「い、いや………それは誤りますけど……」

「そう、罪を認めてくれたのね。ワタシ嬉しいわ」

「僕は嬉しくないです!! っていうか罪なんて無くて…」

「和樹さん……信じてたのに……」

「見損なったぞ、式森……」

「カズキ君、最低……」

「え? あ、あの・・・・・・凜ちゃん? 夕菜と舞穂ちゃんも……どうして僕の両腕と足を掴んでるのかなあ? よく分からないんだけど……」

「安心しなさい、和樹。すぐに何も分からなくなるか ら……」

「嫌だー! そんなの嫌だー!」

「デビルキシャーに抹殺されないだけマシと思いなさ い」

「なんですかデビルキシャーって!」

「これから考えることも喋ることもできなくなるアナ タに話しても意味が無いわ。意味があるのは読者だけ……」

「そんな……ねえ、待ってくださいよ。話を聞いてくださいよ! 何ですか、そのピー(発声不可能)の塊は!?  ちょっと! 誤解なんですってば! お、おち、おい ちついてええ…………ぎゃ ああああああああ!!!!!!」



………………合掌。




あとがき

負傷した和樹の治療のため、一時第三新東京市に移送となったGGG。しかしそこで見たものは、自分の価値観とは余りにもかけ離れたものだった。
無表情のパイロット、無愛想なネルフ最高指令。
そしてそれに驚く間もなく、次の使徒が、そしてゾンダーが出現する。果たして、ガオファイガーの力は、使徒に通じるのか?

次回、『ようこ そ第三新東京市』

この次も、サービス、サービスゥ!



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