風の聖痕〜The One AIR-REAL 〜』 

5th Wind − 雨中残滓−

 

 

 

 

「ふむ……ここか?」

 

 むせるような濃い湿気と、一寸先の視界すらさえぎる土砂降りの雨の中、和麻は一人傘も差さずに廃屋の軒先を見上げていた。

 既に廃村となって久しい集落の一番奥に位置するその屋敷は、朽ち果て、歪み、今にも倒れそうだった。

 雨宿りが目的ではないことだけは、その廃屋の様子をみる限り確かだろう。

 ならばなぜ、そんな場所に和麻はなぜいるのだろうか。

 それは――

 

 

憎い――

 

 

 ユラリ、と。ソレ≠ヘどこからとも無く現れた。

 

 

 

憎い――

 

                                  憎い――

 

 

      憎い――

 

                            憎い――

                                       憎い――

                  憎い――

      憎い――                      憎い――

            憎い――  憎い――  憎い――

               憎い――    憎い――

                   憎い――ッ!

 

 

 唐突に現れたソレ≠ヘ、なんと形容したらよいのだろうか……

 黒い霧?

 不定形の雲?

 それとも黒い羽虫の群れ?

 

 否。それは意思ある残念=B

 時に悪霊≠ニも呼ばれる 『この世に未練を残して死んだヒトのなれの果て』 。

 その悪意はまさに致死量。耐性の無い素人が一目でも見ようものならば即発狂しそうなほどの密度を持つ恐怖。

 それらは和麻を……己が憎むべき生きている人間≠目指し這い寄る。

 

 一匹が、和麻の足にたどり着いた。

 一匹が、和麻の背中に飛び乗った。

 一匹が、和麻の腕に貪りついた。

 一匹が、和麻の顔を覗き込み――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その顔に浮かぶわずかな失望を見取り、困惑した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その程度か?」

 

 雨で張り付いた前髪を払おうともせずに、

 

「この程度なのか?」

 

 己の身体に纏わりつく悪霊をものともせずに、

 

「おまえ達の怨みは、この俺一人を発狂させることすら出来ないちっぽけなものなのか(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)?」

 

 カズマは一言。 『くだらない』 と一喝した。

 

 

 

 

 

 

 

 それは一方的な虐殺だった。

 

――アリエナイ、アリエナイと悪霊たちはわめき散らす。

 

 和麻の手が翻る。  仲間(あくりよう)が数匹、消し飛んだ。

 和麻の足が梳る。  仲間(あくりよう)(が数匹、消し飛んだ。

 和麻の瞳が貫いた。  仲間(あくりよう)が全部、消し飛んだ。

 

――アリエナイ、アリエナイとソレ≠ヘわめき散らす。

 

 いつだって自分は、肝試しだといってここを訪れた人間(バカ)たちを好きなように食い散らかせた。

 いつだって自分は、死んだ人間(エサ)の霊魂に鎖をつなぎ、飼い殺すことが出来た。

 いつだって自分は、どんな人間(いのちしらず)でも怖がらせ、殺し、肉を食み、その魂に至るまで蹂躙してきた。

 なのになのになのにッ! 何でこの目の前にいる敵対者(ニンゲン)は己を恐れない! 己に殺されない! 己に食われない!

 

――アリエナイ、アリエナイと、この屋敷に取り付いた妖魔≠ヘわめき散らす。

 

 そして(殲滅者(カズマ)は嗤う。

 

「やっと出てきたか――諸悪の根源。テメェを倒せば完全制覇(コンプリート)だ……覚悟しやがれ!!」

 

 牙を剥き、怒りに双眸を光らせた妖魔は、その言葉を合図に和麻へと飛び掛った。

 それはまさしく高速の一撃。

 残像すら見せないその一撃に、妖魔は薄ら笑いを浮かべ勝利を確信する。

 

 

 あと10cm。和麻はいまだ反応できていない。

 あと5cm。妖魔はこの人間をどう貪ろうかと考える。

 あと1cm。妖魔は狂ったような笑みを浮かべ、和麻は――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――間近に迫った牙を、片手で叩き折った=B

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャ、ガアガアアアァァァアァァァァアアァァァァアアアアアアア!!

 

 牙を叩き折られた痛みと、標的がいきなり目の前から消えたという困惑の中、妖魔は無様に床を転げまわる。

 それを見つめる瞳に慈悲は無く、悔恨もなく――

 

「――叶えたい、想いがあった……」

 

 怒りも、憎しみも――

 

「最後にもう一度会いたい人がいた。子供の頃からの夢が叶いそうな人がいた。愛しい人とやっと一緒になることができる人がいた。まだ死にたくないと思った人がいた。最後まで子供を護ろうとする親がいた。親友を護りきれず悔し涙を流した子供がいた。勇敢にも戦いを挑んだものがいた……お前を恐れ、命乞いをした奴がいた」

 

 喜びも、悲しみもなく、ただ囁く。

 

「しょうがないなんて言うつもりは一切ねぇ。お前が殺し、俺がとどめをさした。それは純然たる事実だ。だがな――」

 

 

 

――お前、生きるためだけじゃなく、娯楽で人を殺したな?

 

 

 

 そこへ至り、初めて和麻の瞳に色≠ェ宿った。

 それは純粋な敵意。

 その瞳に射抜かれた妖魔は、痛みすら忘れ初めて感じる恐怖≠ノ身体を支配された。

 

 

 和麻は別段聖人君子を気取るつもりは一切ない。

 端的に言ってしまえば、いつどこで誰が死のうが自分に害さえ及ばないのであれば例え目の前で殺人が起きようとも気にもとめるつもりはない。

 だが……それはあくまで正当な理由があればこそ。

 

 奪われたのならば奪い返せばいい。

 殴られたのならば殴り返せばいい。

 殺されたのならば殺し返せばいい。

 腹が減ったのならば、食えばいい――

 

 それは当然の権利だ。自己は主張するものであり、また誇示されるものでもある。

 けれど、理不尽≠セけは許すことが出来なかった。

 

 奪われたくなかった。だから奪うつもりがない奴から奪った。

 殴られたくなかった。だから殴るつもりがない奴を殴った。

 殺されたくなかった。だから殺す気がない奴を殺した。

 腹は減ってない。だけど食った――

 

 他でもない、理由のない理不尽(むのうもののらくいん)に身を焦がされてきた和麻だからこそ、それだけは許容するわけにはいかなかった。

 

 だからこそ和麻はあえて悪霊を素手で(・・・)祓った。

 

 悪霊とは意思ある残念≠ナあり――――死の間際の記録を残した思念でもある。

 それに触れるものは否応なくその記録≠記憶≠ウせられる。

 

 斬殺された記録≠ヘ自己の記憶≠ノ置き換えられ、

 咀嚼された記録≠ヘ自己の記憶≠ノ置き換えられ、

 絶望した記録≠ヘ自己の記憶≠ノ置き換えられ、

 渇望した記録≠ヘ自己の記憶≠ノ置き換えられ、

 無念は、悔恨は、憎しみは、痛みは、勇壮は、全ての記録≠ヘ自己の記憶≠ノ置き換えらる。

 

 その上で、和麻は 『くだらない』 と一喝の元に下した。

 

 

 

 ――俺が全部背負ってやる。だからそんなくだらない≠オがらみに縋り付いてないでとっとと成仏しやがれ。

 

 

 

 と。

 

 和麻は善≠ナはない――都合の良い正義などいないことを知っているから。

 和麻は悪≠ナはない――それは己にとって最も反吐が出る行為であるから。

 

 だから和麻は安易に慰めや慈しみの言葉は口に出さない。

 そんなものは塵芥の価値もなかった。

 ただ一つの行動≠ウえあれば十分だと。他人からの評価など無価値≠セと一笑に切り伏せる。

 

 そして全てを背負った無口な少年は、ただ無造作に、叩き折った牙で妖魔の心臓――核を貫いた。

 

――――』

 

 それで、お終い。

 老若男女合わせて十数名を人知れず食らい続けた妖魔は、こうして打ち滅ぼされる結果となった……

 

 

 

§◆◇◆§

 

 プルルル、プルルルと電子音を響かせ電話が鳴ったのは、ちょうどその部屋の主が新しいエロ本≠ヨと手を伸ばそうとした瞬間だった。

 ちなみに雑誌名は 『イチャイチャ バイオレンス』 ……いい趣味してやがるぜ。

 

(く――誰じゃこの儂の至高の悦楽時間を邪魔するとは)

 

 その部屋の主――警視庁特殊資料整理室創設室長・久米 喜十郎は嫌な顔を隠そうともせず、更に手に取ったエロ本も離すことなく受話器を取った。

 

「この電話はただいま使われておらんのじゃ、番号を確かめてかけなおせぃ」

『エロ本読む暇があるなら仕事しろ妖怪爺』

「ぬぉ!? ど、どこじゃ!?」

『見てない見てない』

 

 電話の主は久米老の慌てふためいた声に満足したのか、クックッと喉を鳴らし、

 

『依頼のあった妖魔は滅ぼしたぜ、これで契約成立だ』

「なぬ!?」

 

 と、幾分楽しそうな声で言葉をつむいだ。

 これには流石の久米老も持っていた本を取り落とし驚いた。

 電話の主――和麻に久米老が仕事を依頼したのは今日の昼前、そして今の時間は……午後の二時だった。

 移動時間を込みで考えるのならば、実質妖魔討伐にかけた時間はものの十数分と言うことになる。

 卓越した実戦経験豊富な術者ならばまだわかる。だが和麻はまだ十六歳の少年で、本格的な実戦もこれが五度目なのだ。

 いくら和麻が 『神凪』 の人間だとしてもこれは早すぎる。

 前四回は和麻の実力を見る上である程度簡単なものばかりを選んでいたからまだわかるとしても、今回は一流の術者であってもそれなりにてこずるものを選んだはず。

 そう思ったからこそ、久米老は和麻の報告が信じられなかった。

 

「……そうか。白毛一角の妖魔をこれほど短時間にとはのぅ」

『じーさんボケたか? あの廃屋にいたのは黒雲赤目の妖魔(・・・・・・・)だろうが。別に嘘はついちゃいねぇから安心しろ』

 

 その言葉に、流石の久米老も信じざるを得なくなった。

 

『ま、それはともかく。これで香港への入国手段の方、たのむぜ?』

「う、うぅむ……それはなんとかするが……しかし惜しいのぅ、どうじゃ? 香港など行かずこのまま資料室で働いて 『くどい。』 むぅ……」

『確かにあんたには路頭に迷ってるところを拾ってもらった恩はある。だがそれはこの五回の退魔で十分元は返したはずだ。それ以上を望むなら――相応の対価はあるんだろうな?』

 

 そして一息つき、

 

『俺が、神凪の誰よりも強くなれる道を(・・・・・・・・・・・・・・)、アンタは指し示せるのか?』

 

 そう。和麻は強くなる為に、誰よりも強くなり目指すもの≠その手に収める為に家を出た。

 

 

 ――思い起こすは誰よりも眩しい輝きを持った少女の面影。

 神凪の中でただ一人自分の頑張りを認め、そして炎≠ノなるとまで言ってくれたあの少女に恥じぬ強さを手に入れるために、和麻は家を出た。

 そのためならば百の怨嗟も、千の拒絶も、万の痛みも、億の絶望も己の強さと成す糧としよう。

 

 ――心に焼きつくはあの少女のまっすぐな瞳。

 あの耐え難い苦渋と辛酸と絶望の十四年を吹き飛ばすほどの力と意思を持った瞳に負け無い為に、甘えない為に和麻は家を出た。

 そのためならばあの身を千々に切り裂かれる痛みも、生きながらに身を焦がされる熱にも、骨を砕かれ肉をすり潰される孤独すらも幸福だったと言い切ろう。

 

 

 

 そしていつの日か、あの一族の誰よりも強い力を手に入れ、そして大手を振って自分を認めさせるために帰ろう。

 

 

 

 だからこそ和麻はこの日本でいつまでもくすぶっているわけにはいかなかった。

 現状の日本では経済的に過度の発展を見せ、人種の坩堝を化してしまっている為にその手の業者≠竏齡ハ人の目がありすぎるのだ。

 そのような状態ではまともに強くなることなどできるはずも無い。歓楽街(ゆうわく)が多いというのも一つに挙げられる。

 その点国外……特にアジア圏は日本とそう大した違いの無い人種の坩堝ではあるのだが、あの国は色々と超常的発展(オカルティズム)が著しいために退魔に身を置こうとしているものにとってはまさに恰好の修行場ともなる。

 

 例えば、 『仙人』 と呼ばれる存在。

 例えば、 『気』 と呼ばれるもの。

 例えば、 『桃源郷』 と呼ばれる場所。

 例えば、 『妖怪』 と呼ばれる異常。

 例えば、 『武術』 と言う戦う術。

 例えば、 『医食同源』 と言う考え方。

 例えば、 『四千年』 という積み重ねられた人の歴史――

 

 そのどれもが質・量ともに世界で最も高位に位置し、程よく混在としている。

 だからこそ和麻はそこを目的地と定め、そこに至るための手段を探し、そして久米老に拾われた。

 確かに助けてもらったと言う義理≠ヘある。だがだからといってそこに永久就職してやる義務≠ヘない。

 それは和麻はもちろんのこと、久米老も理解はしていた。

 

「わかっておるわ。儂もお前のような無愛想な小僧っ子よりも、もっとこぅ……肉感的で艶のある女子の方がいいわい」

『あーそぅ』

 

 本音を言えば久米老とて和麻ほどの逸材を逃すのは本望ではなかったろう。

 いくら色ボケ妖怪爺を自他共に求めているとはいえ、久米老も国の為を思いこの 『資料整理室』 を創設した身。優秀な人材は男女問わずに喉から手が出るほど欲しい。

 特に和麻のように攻勢に特化した術者はいつの世も慢性的に人手不足なのだから。

 だが、それと同じくらいに前途ある若者をこのような行動一つをとっても責任が生じてしまう法的機関に鎖で繋ぎ止めてしまうのも、それはそれで勿体無いことだと思っている。

 だから、久米老は一つの策を練った。

 

「あーそうそう。お主以前名前がどうこうで仕事が受けられんとぼやいとったのぅ?」

『……まぁ、確かに 『神凪』 の名は退魔者の中では忌避(タブー)になっちまってるみたいだから、仲介屋からは避けられまくってるが……それがどうかしたのか?』

「ひょっひょっひょ。そう警戒するでないわ、この老人が前途ある若者にささやかな贈り物をしてやろうと言うのじゃ、ありがたく受け取らんかい」

『……』

「何じゃその沈黙は」

『いや〜……胡散臭ぇ?』

「失敬な小僧っ子じゃのぅ」

 

 呆れて物が言えないとばかりに久米老はため息をつく。

 だがこれを和麻が承諾すれば、久米老は和麻に貸し≠作れることになる。

 その貸し≠ヘほんの小さな、微々たる物だがそれでも貸しは貸し。

 いつの日か和麻がこの日本に戻ったとき、その貸し≠ヘ久米老にとっては 『 資料整理室 ( ケイサツ ) 』 の権力よりも強力なジョーカーと成り得る可能性を持つ。

 だからこそ、久米老はその老獪ぶりを如何なく発揮し、和麻を追い詰める。

 

「それはともかくじゃ。このまま 『神凪』 を名乗っていては色々と不都合があるじゃろう、幸い儂は権力には困っておらん身じゃから色々と都合はつけられるぞ?

『……それは越権行為になるんじゃないのか? まぁ、もらえるならありがたくもらうが……ん〜そうだな』

 

 和麻も無碍に断るよりはある程度覚悟の上で受けた方が得だと思い至ったのだろう。しばらく考えるそぶりを見せるように受話器から沈黙が流れた。

 

 

 実は和麻も中国に渡り一息つけたら色々とあの手この手を駆使して名前は変えようとは思っていたので、久米老のこの話は結構渡りに舟であったりした。

 名前を変える理由としては第一に、精霊術の中でも屈指の攻撃力を持つ炎術の、しかも浄化の秘力すらも宿すその炎を持つ 『神凪』 の名は良くも悪くも世界的に有名すぎると言うことが挙げられる。

 その名を持つと言うことは即ち、炎術士であると宣伝しているようなもの。炎を持たない和麻ではその知名度は逆に己を貶めてしまう。

 だが、それでも思わずにはいられないことがある。

 

――本当に、神凪の名を捨ててしまってもいいのか?

 

 確かに己を断じ己を無能と罵ったあの一族の名を名乗りつづけるのはあまり気味の良いものではない。

 けれど、あの一族で得たものはそれだけではなかった。

 

 

 『神凪 綾乃』 と言う存在――

 

 

 それは和麻を唯一認め、ただ一つの救いを与えてくれた自分の炎=B

 神凪の名を捨てると言うことは、すなわち綾乃との絆も同時に捨てることとなってしまう。

 それだけは……どうしても避けたかった。

 

 ならば自分は神凪であり、神凪で無い名を名乗ろう。

 その名ならば、一つ心当たりはあった。

 

 

 ――神凪八門。

 本宗家である 『神凪』 を中心とし、それに準ずる血の濃さを持つ 『大神』 ・ 『結城』 ・ 『久我』 ・ 『四条』 の四央家。そして炎術士としての力は弱いがそれを剣や槍、弓などの武術に組み込むことによって力の弱さを克服し、同時に炎雷覇継承者の剣術指南も務める炎武式≠フ 『 久沙凪 ( くさなぎ 』 。術式の開発などに心力を注いだ智の 『 篁峰 ( こうみね 』 の双家と、財政管理の一切を任されている 『 緋宮( ひのみや 』 の合わせて八家を 『神凪八門』 と呼ぶ。

 

 

 だがその呼び名は既に形骸と化したもの。

 第二次世界大戦以後の日本経済成長と共に台頭して来た四央家と、それを更に顕著のものとさせた愚宗主・頼通によって武力の要であった 『久沙凪』・ 『篁峰』 の両双家は実質取り潰しとなり、 『緋宮』 も財産の一部横領によって追放されており、現在では神凪をその名で呼ぶものはいない。

 神凪を表す名であって、すでに神凪ではない名。

 それこそ今の自分に相応しいではないかと和麻は一人思う。

 その名は、即ち――

 

「――――八神=v

 

 

 

 こうして 『神凪 和麻』 は 『八神 和麻』 へとその名を変えることとなった。

 打ち捨てた名は雨に消え、新たに拾った名は旧き骸と化したもの。

 そして舞台は中国・香港へ。

 古きと新しきが入り混じる魔都にて出会うは 『希望』 かはたまた 『絶望』 か。

 それを知る者は、悉く覚悟せよ。

 その地にあってはどちらにせよ、碌な物ではないのだから……

 

 

 

 

 

 


 神凪の炎術は私のオリジナル設定では 『神凪八門一派 ○○流討魔炎術』 と言ったりします。

 ○○には各家名を入れて対処します。でも本編には一切出てこない無駄設定なんですけどねー、クスン。

 

 和麻の名前に関してですが、原作とは違い師匠の名ではなく神凪の旧式名称といたしました。

 原作においては失意の末の家出だったために神凪の名には微塵の執着もなく軽く捨て去った和麻ですが、本作においては 『綾乃』 がいたために多少の未練を持っているという設定となりました。

 これが吉と出るか凶と出るか……たぶん凶なんでしょうねぇ、原作改変しまくりですし(n'ω'`)

 それと久米老(セクハラじじい)。出しちゃいました。

 この時期(原作よりも六年前)ならまだ霧香は資料室の室長にはなっていないだろうと思ってのキャスティングでしたが……意外と使い勝手が良いじい様でびっくり(笑)

 さてさて、次回ですがやっとこ中国編突入です。

 とは申しましても向こうであった出来事を軽くに纏めただけのものになる予定です。

 大まかに申しますと 『翠鈴との出会い』 と 『アルマゲストとの戦闘』 。そして 『風の精霊王との契約』 の三つになります。

 さーようやくクロスのその他≠ェ出せるぞっ、と今からちょっとうきうきな-IX-でした、まる

 

 -IX- 拝。

 

 

     

 


本日のNG集

 

『確かにあんたには路頭に迷ってるところを拾ってもらった恩はある。だがそれはこの五回の退魔で十分元は返したはずだ。それ以上を望むなら――相応の対価はあるんだろうな?』

 

 そして一息つき、

 

『俺が、神凪の誰よりも強くなれる道を(・・・・・・・・・・・・・・)、アンタは指し示せるのか?』

「この……馬鹿弟子がぁ!! だからお前はアホなのだあ〜!」

東方不敗(マスターアジア)!?』

 

 確かに最強っぽい。

 

 

 

本日のNG集その2

 

 神凪を表す名であって、すでに神凪ではない名。

 それこそ今の自分に相応しいではないかと和麻は一人思う。

 その名は、即ち――

 

「――我が名は  『G』 (ジェネシック ) !」

 

 ガオガイガーFINALは永遠の名作です。

 

 

 今日のNG集ちょっと不作。終われ


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