第一話  始まりは夢心地

 

「おい・・・げん・・・いか・・キ」

 誰かが、遠くで僕の事を呼んでいる・・・

 

「・・・で・・・つもりだ・・・!?」

 

それは聞き覚えのある声でその声によって僕の頭は覚醒し始めた。

 

「・・・起きるんだ!!カズキ!!」

 

「ふぁ・・・おふぁよぉネス」

 そう、眠そうにカズキはネスティにあいさつをする

 

「はぁ、いくら君でもこんな大事な日に限って寝坊するまいと思っていたが・・・」

そう言って、ため息をつくネスティ

 

「大事な日?」

 大事な日と聞いて僕は頭をフル回転しネスと関連する大事な日というのを検索する・・・

 

そして、導き出した答えが(ちなみに、この間約3秒)

 

「俺ネスティとデートの約束なんてしたっけ!?」

 なぜか、検討違いな答えが出てくるカズキ

 

「君は、馬鹿か〜!!」

 

そう言うと同時にネスは脇に抱えていた本を投げつけてくる。コレが、運悪くも分厚い辞書なわけで破壊力も普通の本なんかの優に3倍はあろうかという本が見 事に僕の顔面に当たる(しかも、当たった場所は背表紙の固いところ)

 

「まったく、今日が何の日か忘れたのか」

 

「あ、そうか今日は・・・」

 

「そうだ、今日は・・・」

 

「僕の誕生日だね!!」

そぅ、ガラにもなく親指を立ててグットマークをだす僕

 

「そうそう、だからこうして僕が君を起こして一緒に遊びに行こうと・・・・・って君は馬鹿か〜!!」

 ネスティの見事なノリ突っ込みの大声が寝起きの僕の耳にガンガン響く・・・この声を聞けばきっとハグレが襲ってきたとしても追い返せるな・・・なんて不 謹慎な事を考えていると

 

「全く、今日は君が一人前の召喚師となる為の試験の日じゃないか!」

 

「あっ!!」

 

「やっと思い出したか・・・まったく君という奴はこんな日までブツブツブツブツそもそも君は派閥の一員であるという自覚が足りなすぎだブツブツブツ」

 

「もうじき時間じゃない?急がなくていいの?」

 

「あぁ、もうこんな時間だ急がないと・・・って急がなきゃいけないのは君だ!! ふざけていないで急げ」

 

「わかった、わかった 着替えたらすぐ行くよ」

 そう言って、出て行ったネスを見送ってすぐに召喚師の服に着替えるえて試験会場へ急ぐ

 

 

 

 −今でもまだ、信じられない 生まれも定かでない僕がこんな場所にいるってこと−

 

   −きっかけは突然−

 

 たまたま拾ったきれいな石が僕の手の中で光を放ち街を・・・ それが『召喚術の暴発』って言うことは連れて行かれた牢屋の中で聞かされたっけ・・・

 

 −−召喚術−− このリィンバウムに暮らす人々の憧れであり、同時に恐れている魔法の力それが偶々僕の中にあった、 で、今現在ここにいるわけだ。

 

 −−蒼の派閥−− 召喚師を育成し統率するための組織 僕は一人前の召喚師になるために、今日までここで訓練を受けてきた

 

 そう・・・

 

選択の余地もなく・・・

 

「すいません、遅れました、青の派閥召喚士見習いカズキ只今まいりました。」

 

「時間ギリギリかてっきり試験を受けるのが怖くなって逃げたかと思ったぞ。」 

 この偉そうに言っているのは、召喚士フリップ様はっきり言って僕の嫌いな召喚士No1に君臨する人だ。この人は成り上がりの召喚士を毛嫌いしており、僕 の事は特に毛嫌いしていてる。どうやら、今回の試験官はこの人のようだ・・・最悪だ。

 

「まったく、そんなので一流の召喚士になれると思っているのか?」

 ふん、別に召喚士に成りたくてここにいるわけじゃないさ、それにあなただって思ってないでしょうに・・・ 別に今回の試験だって落ちたって別にかまわな いと思ってるし。

 

「まぁまぁ、フリップ殿5分位の遅刻大目に見てやってやりなさいな」

 そう言って、僕の事を代弁してくれているのはラウル師範、ネスティと僕の師匠であり、親代わりだ。

 

「ラウル師範・・・」

 

「それに、お前のことじゃおおかたネスがに起こしにくるまでずっと眠りこけておったのじゃろう」

 

「あははは・・・やっぱり、わかります?」

 流石は、師範・・・なんでもお見通しですか

 

「ふん、大した自信ではないかどこぞの馬の骨とも知れぬ『成り上がり』の分際で」

 

「ふんっ!!」

 

「では、試験を開始する!目の前のサモナイト石を用い、お前の助けとなる下僕を召喚してみせよ」

 そういって、フリップは4色のサモナイト石を目の前に置く

 

 

ちなみに、僕と相性のいい属性は確か赤いサモナイト石・・・シルターンの召喚術 この世界は「鬼妖界」と呼ばれ僕たちと同じ人間を呼ぶことが出来るがそれ だけではない。、鬼とか妖怪も呼べるし このシルターンに住む人間の中には「シノビ」や「サムライ」などの独特の武術や剣術を持つ人間がいる。

 まぁ、僕的には鬼や妖怪なんかじゃなくてシノビやサムライの人間の人を呼びたいけどね  

 そんな事を考えながら僕は鬼属性のサモナイト石を掴み呪文を唱える

 

『古き英知の術と、我が声によって、今ここに召喚の門を開かん・・・わが魔力に応えて異界より来たれ、新たなる契約の名の下にカズキが命ずる 呼びかけに 応えよ・・・異界の者よ!!』

 

 

呪文の詠唱が終わると眩い光があたりを包み込む

やがて、光が弱まりそこにいたのは・・・

 

 

 

あとがき

どうも、未熟小説作家見習い(なんだそりゃ?) りゅうです。

 何を思ったか、まぶらほとサモンナイト2の二次創作書いてしまいました。

自分が書くと、なんだか和樹を書いてるつもりなんだが別のオリキャラ書いてるみたいな感じがする・・・(和樹ってこんなキャラじゃないよなぁ なんか妙に 明るいし

 

さて、次回は遂にカズキがあの子を召喚してしまいます。(まぁ言わなくてもわかるような)さて、カズキは試験に受かることはできるのか!?(いや、できな きゃ困るんだが・・・どうしよう?

 できれば、次回作も見てくれるとうれしいです。



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