まぶらほサモンナイト 運命の子 供達

 

 

 

第2話  護衛獣は女の子!?

 

「な、な、一体何が起こった!? 妖術か!?」

 

ふいに、そんな声が聞こえてく る・・・

 

光がなくなりそこに立っていたの は自分達の世界の衣装とは少し異なった服を着て、腰に剣をさした少女だった。(後で聞いた話では、剣は刀、服は着物というシルターン独特の物だそうだ)

 

 

「ははははは、トンでもないハズ レを召喚してしまったようだな、シルターンのサムライのようだが少女とはなぁ」

フリップがそう笑う

 

「召喚だと・・・貴様が私を召喚 したというのか!?!?」

 少女が僕に向かってで叫ぶ

 

「ま、まぁそういう事にな『シュパッ』」

 僕が言い終わる前に何かが僕の 横を通過した。

 

横を見るとさっき僕が取ったサモ ナイト石が乗っていた机が真っ二つに切断されていた。

 

「え?」

行き成りの事に呆気にとられるカ ズキ

 

「認めぬ、認めぬぞお前が私の主 になるなどと、貴様の召喚獣に成り下がるなど!!」

 少女はそういうと同時に斬りか かってきた

 

「うわっ 危ないな!! いきな り何するんだ!!」

 僕は、紙一重で斬撃を何とか避 けながら叫ぶ

 

「お主のような、見るからに軟弱 者の従者になるなどと、何たる屈辱・・・この場で、死んでもらう!!」

 そういいながら、刀を構える少 女・・・

 

「どうやら、錯乱しておるよう じゃな・・・」

 そう呑気に現状を見守るラウル 師範

 

「そんな事言ってないで助けて 〜!!」

 大声で叫びながら少女の刀から 必死に逃げるカズキ・・・

 

そうこうしているうちにあっとい う間にカズキは壁際に追い詰められる・・・

 

「観念しろ、私は、お前の下僕に などならない!!私はお前を殺して元の世界へ戻るのだ!!」

 

「待って、待って!! 落ち着い てってば!!」

 

「問答、無用!!」

 少女の刀がカズキの頬を掠め る・・・頬はばっさり切れ、そこから血が出てくる

 

「っ!! この、いい加減 にしてくれ!!」

 そう言って、カズキは無意識の 内に魔力を開放する。

 

唯の魔力の開放、しかしその魔力 は衝撃波となり少女の刀を弾き飛ばすには十分な威力だった。

 

「キャァッ!!

 少女が軽く後ろに飛ばされる

 

「あ、ご、ごめん、大丈夫?」 

 

「くっ、私はこんな軟弱者 に・・・」

 

「落ち着いてよ、僕は別に君を束 縛する気はないんだ 君の力を貸してほしいだけなんだ」

 

「だ、だが・・・」

 

「この試験が終わるまででいいか ら・・・お願い!!」

 頭を下げてお願いするカズ キ・・・ 我ながら、これじゃぁどっちが召喚した人かわかんないなぁ〜

 

「この試験が終わるまでで・・・ いいんだな・・・」

 

「あ、ありがとう!!」

 

「カズキよくぞ、護衛獣を従わせ たこれでお主は立派な・・・」

ラウル師範がそう言おうとした瞬 間

 

「ちょっと、待った!! ラウル よ何を勘違いしておるのだ? まだ試験は終わってはおらぬ!!これより実技試験を開始する!!」

 

「あの〜、もしもし?俺そんな話 聞いてないんですが?」

 

「実技じゃと!? 召喚士への試 験は護衛獣を召喚士見事従わせることじゃぞ!?実技をする等と前代未聞じゃぞ!?」

 珍しくラウル師範が動揺してい る、まぁ、僕は予想していたけれどねあの人がこんな簡単に試験を終わらせてくれるはずないと・・・

 

「あの〜、実技試験って明日に回 せないんでしょうか?」

この上、実技なんてまっぴらだ さっきすでに二回も召喚術(暴発を含む)を使ったからもう体がガタガタだし・・・

 

「何を勘違いしておるラウル?  試験官は私ですぞ? これは、試験官である私が決めたことである、いくら弟子だからと言っても他人の貴方がどうこう言う問題ではないのですぞ?」

 

 

「しかし!!」

 

「なんにせよ、召喚士見習いカズ キ!!お前と共に試験を受けるべき護衛中はここに召喚された」

あぁ、段々イラついてきた・・・ いくら試験って言ってもいくらなんでもやりすぎだと思う、それに他の見習いたちはこんな事してないというのに・・・

 

 

「カズキよお前の召喚した下僕と 共に協力しこの召喚獣達を倒してみよ!!」

 そういうと同時に奥の扉が開き その奥にはスライム状の召喚獣が3匹がみえる

 

「もしも〜し?」

 俺の話なんて聞いてもいない し・・・

 

「お前の戦う相手はこの者たち だ!!」

 

「ヴオオオオォォォォッ!!」

 スライム達が扉の奥からでてく る 

 

「って人の話を聞かんか い!!」

 

 ここに来て、僕はブチ切れた。 あぁ、ブチ切れたとも それと同時に持っていた辞書を思いっきりフリップの野郎に投げつける!!(ちなみに、コレは朝ネスティに投げつけられた辞書で威力は今朝実証済みだ)

 

「ホグッ(顔面にクリティカルHIT)」

 

「よし、まず一匹!!」

 

「って、相手が違うぞ!!(つい でに、キャラも」

 流石に傍観していた少女(あ、 そういえば名前聞いてない)も呆れながら言ってきた。

 

キシャーー!!

 その隙をついて、一匹スライム がカズキに襲い掛かる

 

「うわぁぁぁぁ〜〜!!」

  「させるかっ!!

そんな掛け声と共に少女がカズキ の前でてスライムを机を切ったときのように一刀両断する

 

「あ、ありがとう」

 

「ふんっ お前に死んでもらって も困るからな・・・それにお前も召喚士なら召喚術を使って戦ったらどうだ?」

 そぅ、自分を背に庇いながら言 う少女・・・見た目は少女だけど、その背中はずっと頼もしい。

 

「ごめん、君を召喚したのと、 さっきの衝撃波で魔力かなり使っちゃって・・・」

 正直言うと、現在立っているの も結構辛い・・・召喚術は自身の中にある魔力を解き放ちそれによって異世界への門を開く術だ、それには多大なる魔力、そして精神力が必要である。しかも、 僕は落ちこぼれの召喚士元々大した魔力があるわけでもない、一日に召喚術も3回も使えばもう立つことすらできないだろう。

 

「そうか、ならば下がっていろ私 が片付ける」

そう言うなり、少女は一番近くに いるスライムに突進する

 

「キシャー!!」

スライムが少女に向かって体当た りを仕掛ける

 

「クッ せい!!

 少女は咄嗟に刀で受け止め返し の刃を叩き込む

 

「ゲギャッ!!

 カズキには、さっきと同様スラ イムが一刀両断されたと思ったしかし、

 

「キシャーー!!」

 さっきと違いスライムは体が半 分斬られながらも最後の力を振り絞って少女に体当たりをかける

 

「ッ!! 負ける か!!」

 少女は、スライムにトドメの一 撃を加える。

しかし、その隙を狙って最後の一 匹が少女に向かって突っ込んでくる。

 

(やられる!!)

少女がそう思った瞬間何かが少女 の横から飛び出し少女を庇う

 

「グッ」

カズキが少女を庇い前へ出る、カズキの腕にスライムのが噛み付く

 

「い、いまだ!!」

「でやぁぁぁ〜〜!!」

 カズキの声に反応して少女が刀を振りスライムを弾き飛ばす、しかしスライムは飛ばされ るがすぐ起き上がり反撃しようとする

 

「しまっ」

 トドメを刺しきれなかったことに焦りを覚える少女・・・このままでは二人ともやられて しまうと思った、その時

   「来い!!」

そぅ叫ぶなり、カズキの手のひら の無色のサモナイト石が光スライムの上空から巨大な岩が降ってくる

 

『ガイア・マテリアル!!』

 そう呼ばれる、無属性最上級召 喚術の一つだ 普通の見習い召喚士なら絶対に使えないハズの召喚術である

巨大な隕石はスライムを押しつぶ し、跡形も無く消し去る…

 

 

 

あとがき

 今回は、凛の登場…はい、当初 の予定とかなり変更しています。やっぱりまぶらほのキャラはカズキだけじゃ寂しいですからねぇ…

今回、初戦闘シーンとなったわけ ですがやっぱり難しいですね、がんばって書いたのですが、どうでしょう?

 

さて次回は、試験もなんとか無事 終了したカズキ しかし、青の派閥の召喚師となったカズキを待っていたものは!! 

 次回をお楽しみに

 



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