The magician of the Galaxy エンジェル隊登場!!


ああ、僕は夢を見ているんだ。和樹はそう思った。なぜなら、富士山が見えて、鷹がいて、

なすの畑が横にある。元旦に見たいがあいにく違う。

「夢なら、もっといいことがおこればいいのに・・」

とりあえず、歩いてみた。すると、目の前に建物がある。

「こう、扉を開けたら着替え中の女の子とか、彼女が三つ指そろえて待っててくれたらい
いのにな。

夢なんだし、とりあえず健全な中学生が望むようなものをね」

微妙に正夢になったあたり、いいのか悪いのか。

「ふう・・こんにちは」

そして、扉を開けると。

「おかえり、和樹くん」

「おかえりなさい、和樹さん」

と、声をかけるのは幼馴染の千早と、転校生のちとせである。

「え?なんで2人がここに?」

そういうと、当たり前のように。

「「当然じゃない(ですか)、妻なんだから(ですから)」

2人も!?田舎からきた大将じゃないんだから。

「ご飯にする?」

「お風呂にしますか?」

「「それとも・・」」

最後は2人であわせて言う。やばい、心臓が高鳴ってる。

「こ、困っちゃうなー。3人で、ってわけもいかないし。ちとせ、いや千早、でもちとせ

も・・いやいややっぱり千早が・・」

とまじめに悩んだ。方や、おしとやかな黒髪少女。方や、元気な幼馴染の少女。

ゲームならここでセーブして、両方ともやりたい気分だ。

「和樹くん・・おねがい」

く、ここで上目づかい。いつも気が強いだけに強力だ。

「和樹さん・・私をお好きにどうぞ・・」

え、エプロンを片方はずしながら小首かしげに聞くのはずるい・・

「僕は・・僕は・・」


ジリリリリ!

「・・・夢、か」

深くため息をつく。

「よかった・・夢で」

トントントン。まな板を叩く音が聞こえる。

「おはようございます。和樹さん」

「うん、おはよう母さん」

中学校から続く、母が作る朝ごはんの音。ねぎを刻む音だ。

「今日のおかずはなに?」

「簡単なものしかできませんでした。鮭の塩焼きと卵焼きですが、いいですか?」

「うん。あ、卵焼きは砂糖でね。母さんはいつも塩いれてるけど、僕は甘口だから」

「はい。もうすぐできますからね」

会話をし、テーブルに座る。すでに用意された食器類。おいてあるお茶を一口。

見渡すと、いつのまにか部屋が綺麗になっている。寮に入るのだから、整理整頓はしっかり

やれと言われていたにも関わらず、かなり乱雑だったのに。

「・・・あれ?」

そう、ここは寮。一人部屋。和樹しかいないはず。

「・・・あれ?」

だとすれば、あれは誰だ。目の前にある、朝食の準備は現実だ。

そう思っていると、キッチンの方から誰かが歩いてきた。

「おはようございます、和樹さん。お味噌汁が、お熱いので注意してくださいね」

黒髪をなびかせて言う、葵学園の制服に身を包んだ少女。

「ち、ちとせ?なんでここに!?」

気づくのが遅すぎるが、そこは気にしない。

「一緒に登校しようと思ったのですが・・まだお休みになられていたので朝食を用意しました。

食材は、私の部屋のを使いましたから。あ、御代は結構ですからね」

「ああ、ありがと。でもね、ちとせ。僕が言いたいのは、そうじゃないんだ」

茶碗に盛られたご飯を口に含め、咀嚼し、飲み込んで。

「とりあえず、ここは男子寮だろう?さすがに、女の子が入ってきたらまずくない?」

「でも、鳴尾さんたちも時々入ってますし、松田さんは仲丸さんの部屋に時々伺っているそうですが」

なんでも特ダネにしたがる鳴尾は、以前に『男子寮の実態!なんと地下に拷問器具』などという記事を書いた。
写真に、1年B組の面々が写っていたが、あれはデマだと和樹は信じたい。

松田は仲丸に、自分が特になるけど面倒な儲け話を持ちこんだのだろう。

「あのね。あの連中は、なにか邪まな目的があって来てるのであって・・」

「よ、邪ま、ですか?」

「そう、不純で学生らしくないね」

味噌汁をすすり、そう告げる。

「ふ、不純で・・学生らしくない・」

ちとせの顔が真っ赤なのに気づき、和樹は不思議に思った。

「ちとせ?」

「わ、私は・・その、不純な目的とか、学生らしくない行為なんて目的はありませんから。

その、でも、和樹さんだったらとか、いえ、あの、そうじゃなくて・・」

口をモゴモゴさせて、あまり聞き取れない。

ちとせの頭の中では、とても清くない行為が想像されていた。経験がないので、ほとんど

煙のようなもので隠れているが。

「和樹くーん、起こしに来たよー。あ、やっぱり寝てるね。もう、あたしが起こしに来なきゃだめなんだから」

と、声がし、ガチャとドアノブが回される。

「やばい!」

言い訳が難しい状況だ。急いで飛びつき、ドアノブを掴む。

「山瀬・・いつもこんな時間に来てたのか・・」

いつもは完全に爆睡している時間だ。

「や、山瀬さん!?そんな、和樹さんと山瀬さんが・・そんな関係だったなんて・・。

ということは、夜な夜な二人は・・・きゅう」

ちとせは卒倒して、倒れてしまう。

「うわぁー!そ、そんな!?」

部屋には、倒れた少女が一人。自分は寝巻き。まずい、誤解される!

「和樹君?起きてるの?」

「う、うん!起きてるから!今、着替え中だから待ってて!」

「そ、そう・・」

抵抗がなくなり、和樹は胸をなで降ろした。

「着替えないとな・・」

制服をきようとし、上着を脱ぐ。ちとせに背を向けるのは、和樹なりの恥じらいだ。

「あれ?シャツがない」

カッターシャツがなくなっていた。そういえば、いつも千早が制服と一緒に置いてくれて

いるので気にとめなかったが・・誰がアイロンをかけてくれているのだろう。

その謎は、今日解けた。

「和樹君、シャツにアイロンかけといたよ、これ着て・・ね・・」

ドアを開け、入ってきた千早。その目に映るのは・・倒れたちとせに、上半身裸の和樹。

「ま、まさか・・和樹君!?ちとせさんを・・無理やり・・」

持っていたシャツを投げ、和樹に詰め寄る。

「ち、違うよ!僕はなにも」

「じゃあ、この朝ごはんなによ!朝からいるってことでしょ!」

「お、起きたら部屋で作ってたんだよ!山瀬だって、いつもいるじゃないか!」

その通り。いつも、起きたら部屋にいるのだ。魔法で開かないようにされている、寮の鍵を開けて。

「あたしは、和樹君の両親に鍵もらってるからよ!」

「へえ・・って、なにそれ!初めて聞いた!」

和樹の両親は、葵学園の寮の管理人だ。中学、高校、大学。それぞれに寮がある。

それを全て管理しているのだ。だから、合鍵を渡すことなど簡単だが。

そんな時、突如部屋に響く笑い声。突然、床が開き。

「ワッハハハー!起きたか和樹。千早ちゃんだけじゃなくて、こんな可愛い子まで朝から

迎えに来てくれるなんて、近いうちにお前は不幸になるな」

と、息子の不幸を笑顔で宣告する、父、和人。

「父さん!なんで床下から顔を出してるの!」

驚いていると、壁がグルンと回転する。そこには。

「もう、誰に似たのかしら。こんな年から・・」

困ったといいたげな言葉を笑顔で言う母、真樹がいた。

「いつの間に僕の部屋を改造したの!?」

食いかかる和樹を軽くいなし、言葉を告げる。

「ふ・・自分の息子の成長ぶりを、リアルに感じたくてなあ・・」

「その、妙にほこらしげな目はなに!?」

父の中の父、とでも言いたげだ。

「ところで!なんでちとせが僕の部屋にいたの!?」

「ちとせちゃんが、お前の部屋にいこうとするから、やさしい父が鍵をあげたのだよ」

「あげるなよ、簡単に・・」

セキュリティがまるでなっていない。

「女の子には、俺は簡単に男の部屋の鍵を渡すぞ」

「いいのかそれで・・」

「お母さんは、女の子の部屋の鍵はあげませんからね。千早ちゃんや、ちとせちゃんの部

屋に忍び込んじゃだめですよ。でも、合鍵はお母さんの机の引き出しにあるからね」

「おばさん!?そんな簡単に、合鍵の場所を教えないでください!」

なにげなく、とんでもないことをいった母に、千早が食いつく。

「まあ。でも、愛、鍵ですし」

「いま、ニュアンスがすこし違いましたね!?」

和樹、千早が叫び続ける。時計は、すでに8時半を告げていた。



「まあ、そんなことがありましたの」

「うん、もう」

昼食どき。学園のカフェテリアで昼食をとりながら、親友のミントに愚痴をこぼす千早。

「それにしても・・幼馴染さんとは、似ても似つかないご両親ですわね」

「そうなんですよ。昔から、すごい無茶苦茶で」

「でも結婚したら、義理の両親になるから、いまひとつ文句もいえない、と」

「そうそう・・って、ミントさん!?」

「ふふ」

笑顔を浮かべる親友に、千早はいまだに恐怖を覚えるときがある。

「あら、噂をすれば」

ミントが入り口の方へ視線を向けた。追いかけるように視線の先を見ると、

和樹とちとせが楽しそうに話しながらカフェテリアに入ってくるではないか。

「か、和樹くん・・」

自分以外の女の子と歩く、という和樹になんとなく苛立ちを感じた。

「昼食を取りに来たみたいですわね。でも、もう席もなさそうですわね」

千早たちがかけている6人がけのテーブル以外に、もう席はなさそうだ。

つまり、ここに座るだろうから心の準備をしておけと促しているのだろう。

「どうするんですの?千早さん」

「うう・・」

昔の、1人で迷う和樹ならためらいもなく誘った。でも、今の和樹には横に女性がいる。

「ここで呼んだほうが、話しやすいと思いますわよ。それに、席を離して座られる可能性もありませんこと?」

「そ、そうだけど・・でも」

前に一度、こういうときがあった。千早は他の友人と話すのに夢中で気づかなかったが、

和樹は同じテーブルだったが、席を空けて座ったそうなのだ。

いまなら、ちとせと話す様子を見せ付けられるに違いない。

「・・か、和樹くーん」

呼んでみる。しかし気づかない。

「和樹くん、ここ・・席開いてるよ」

あまり大きな声を出せず、カフェテリアの雑音に声はかき消されてしまう。

「あらあら。どこか席を見つけたみたいですわね」

まったく違う方向へ歩こうとする二人。

「もう、ミントさんの意地悪!わかりました、いつもみたいに叫べといいたいんですね」

「それでこそ千早さんですわ」

この、天使のような悪魔にいつかやり返してやりたい。

「天使のような悪魔、なんてひどいですわね。私は千早さんを思って言ってますのよ?」

「そうですか?・・和樹くーん!ここ、開いてるよー!」

カフェテリアに、千早の声が広がる。

和樹が振り返り、目線があう。ちとせに話し、2人でこちらに向かってきた。

「あら、空いてるじゃない?ここ、座っちゃうわよ」

「ラ、ランファ!だめだよ、そんなことしたら」

突如、後ろで声が上がる。振り返ると、金髪の女性がトレーを持って立っていた。

後ろで、ピンクがかかった髪の女性が止めようとしている。

「だってミルフィー、このままじゃ立ち食いよ?・・って、千早、ミントじゃない」

金髪の女性が、2人を視界に捕らえた。

「あら、ランファさんじゃありませんか。それに、ミルフィーユさんも。いいですわよ、

座っても。ただし、私の横に、2人で並んで座ってくださいまし」

千早の視線に気づき、ミントが提案する。

「あまり意味がわからないけど・・まあいいわ」

ランファとミルフィーユが席に座る。

「ありがと、千早。あれ、結構大所帯だね」

「和樹さん、でも席はありませんし。文句は言うべきじゃありませんよ」

千早の横に和樹が座り、さらに横にちとせが座る。

「はっはーん。そういうことね」

「さすがランファさん。こういうことは、お察しがよくて助かりますわ」

「まあね。・・一度はあんたと、男を取り合ったんだから」

「・・そうですわね。では、お食事は再開しましょうか」

かすかに流れる暗雲。しかし、すぐに消え去り食事が始まった。

「千早、この人たちは知り合い?」

和樹が聞く。ミントのことは知っているが、目の前の2人は面識がなかった。

「うん、あたしが入ってる部活の先輩」

「へえ」

「あんたが、千早の幼馴染くん?・・ふうん、あまりパッとしないわね」

金髪の女性の、いきなりのストレート発言。

「う・・まあ、それが長所ってことで」

「・・なるほどね。あたしは、ランファ・フランボワーズ、2年C組。よろしく、和樹」

「あ、じゃああたしも。ミルフィーユ・桜葉です。クラスはランファと同じです。よろしくね、和樹くん」

2人のいきなりのファーストネーム発言に、千早の表情が固くなる。

「僕の名前、よく知ってましたね?」

「そりゃそうよ。千早が、活動中に1回は口にしてるから。感謝しなさいよ、千早に。

こんな美人にめぐり合わせてくれたんだから・・ってあんたは・・」

ちとせを視界に捕らえるランファ。

「すいません、私の自己紹介を怠っていました。烏丸ちとせです。昨日から、この葵学園

高等部、1年B組で学ばせてもらっています」

「なるほどね、千早が不安なのも無理ないか」

「ら、ランファ先輩!」

「不安・・私がなにかしたんですか?」

ちとせが和樹に聞く。

「さあ。まあ、気にしなくていいんじゃない?」

そんなこんなで、会話ははずむ。ランファの辛いもの好きや、ミルフィーユの運について、

などなど。そんなとき。

「あ、和樹くん・・」

突如、声が入ってきた。振り返ると、サンドイッチを持った緑色の髪の少女。

「ヴァニラ先生?どうしたんですか」

「いえ・・なんでもありません」

「ふうん・・先生、一緒に食べませんか?僕、椅子持ってきますよ」

「え・・ありがとうございます」

和樹が椅子を運んできて、ヴァニラを座らせる。

「あ、ヴァニラじゃない。いまごろお昼?先生は大変ね」

「ランファさん・・今は学校です」

「あ、そうか。ごめんごめん」

フレンドリーな会話。和樹は目を丸くした。

「ヴァニラ先生と、ランファさん。ミントさんやミルフィーユさんも、昔からの知り合いなの。

だから、先生って思えないらしくて」

千早が説明してくれる。

「はあ・・和樹君」

ヴァニラがじっと、和樹を見つめる。

「な、なんですか?」

「・・・・」

顔を下げ、黙ってしまう。

「あら・・和樹さん、あなたひどいことをしたものですわね」

「み、ミントさん?和樹くんが、なにを!?」

千早が驚いてしまう。ミントは、テレパスといって、魔法を使わずに人の心が読める体質

なのだ。いろいろとあったらしいが、いまは置いておこう。

「どうやら・・今日で和樹さんの遅刻が31回目になってしまって・・学園主任の先生から、

教育の仕方に注意されたそうですわ」

和樹は慌ててヴァニラへ視線を戻した。

「すいません・・僕のせいで」

「いえ、和樹君は・・悪く・・ない・・・でしょうか?」

言い切れず、聞いてしまう。

「悪いわね」

「悪いです」

「悪いですわ」

「うーん・・よくわかりませんけど、悪いみたいですね」

「さすがに・・弁護しきれません」

ランファ、千早、ミント、ミルフィーユ、ちとせと言葉が続く。

「うう・・すいません」

「・・なので、対策をしました」

ヴァニラが視線を、再び合わせる。

「対策?なにをです?」

「寝坊は・・体が堕落しているそうなので、鍛えなおせばいいとある方が」

そういうと、ちとせ以外の全員が顔を固くした。

「まさか・・あの人が?」

「はい」

「そんな・・和樹くん」

千早が和樹をみつめる。

「さすがに・・やりすぎましたわね。まさか、あの方が出てくるなんて」

「和樹君、あたし、ご飯やおやつ持っていきますから・・」

ミントやミルフィーユまで、まるでお別れのような視線を送る。

「え、え?だ、だれなんですか?ある方って・・」

「あたしだよ、式森和樹」

突然、後ろで声がした。振り返ると、赤く、短い髪の大人の女性が立っていた。

ノースリーブの服を着ている。そして・・右手にはなぜか鞭。・・鞭?

「あたし、フォルテ・シュトーレンがあんたを鍛えなおしてやるよ」

腰をかがめ、和樹の目をみつめる。

「き、鍛えなおすって・・」

「あんた、勉強はおろか、運動、魔法、趣味やとりえもなにもないそうじゃないか。

ここまでだめな子、あたしは始めて聞いた。軟弱物は、鍛えるに限る。あたしのレポート

の実験・・役に立てるんだ。さあ、さっさと来な!」

和樹を引っ張って立たせる。

「れ、レポートって?」

「あたしは、葵学園の大学部の生徒でね。ヴァニラの昔からの知り合いでもあるのさ。

それで、『だめなものをすごいものにする』ってテーマで研究してるあたしのところに相談に来たんだよ。

あんた、男の癖に女を傷つけるんじゃないよ?いままで世話になった分、ここで取り返すべきだね。

だから、あたしがあんたを変えてやるよ。いいかい、この後1週間後のテストで、上から20番目に入ること。

それまで遅刻しないこと。テスト後の、校内体育大会で活躍すること。この全てを、あんたにやらせる」

「む、無理ですよ!?せめて、せめてひとつに!」

「男が弱音を吐くんじゃないよ!そら、そうと決まったら早速特訓だ。忙しくなるよ!」

「ひ、ひいい!」

カフェテリアから引きずられていく和樹を、全員はみつめていた。



結果、和樹はテストで13位。遅刻なし。体育大会で学園レコードをたたき出した。

その後、燃え尽きて灰になりそうだったが。これが、和樹のエンジェル隊との出会いであった。

もちろん、全て終わった後はいつもどおりの和樹に戻ったそうである。

「は・・はは・・銃は、銃はやめて・・死ぬ、死ぬよ・・」

時々、悪夢となって夢に出るそうである。合掌。


あとがき

はい、第2章です。いかがなものでしょうか、エンジェル隊を全員出そうとすると、結構

厳しいです。まあ、これであとがいろいろと楽ですが。

和樹とフォルテの特訓、についてはいつか出すかもしれませんが、文にならないくらいの

ことをやったので無理っぽいです。フルメタの、マオ姉さんぐらいの特訓をさせました。

ご感想、お待ちしております。このあと、第6章ぐらいまでは前作と同じ展開をします。

そのあとを、お楽しみにしてください。

               以上、サザンクロスでした。



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